涙、涙、涙…韓国代表が絶望から蘇った“東京の奇跡” 日本戦11連敗も掴んだ栄光

準々決勝進出を決めた韓国代表【写真:加治屋友輝】
準々決勝進出を決めた韓国代表【写真:加治屋友輝】

2009年以来のグループリーグ突破

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は10日、東京ドームの1次ラウンド・プールCの全日程が終了した。1位通過は野球日本代表「侍ジャパン」、そして2位には韓国代表が滑り込んだ。絶望的な状況から起こした“東京の奇跡”。韓国代表の戦いは、多くのファンの心を掴んだ。

 2009年WBCで準優勝を果たした韓国だが、2013年から1次リーグ敗退が続いた。今大会こそはと韓国系メジャーリーガーを大量招集。5日に迎えたチェコ戦は初回に満塁弾が飛び出すなど11-4で快勝した。そして7日、“宿敵”日本戦に臨んだ。

 初回に菊池雄星投手から3得点を挙げ、連敗ストップへの機運が高まった。しかし鈴木誠也外野手、大谷翔平投手、吉田正尚外野手の一発で逆転された。一時は同点に追い付くも、最後は課題の投手陣が踏ん張れずに惜敗した。対日本戦は11連敗となった。

 そしてチャイニーズ・タイペイ戦では死闘を演じた。勝てば一気にグループリーグ突破が近づく一戦はキム・ドヨン内野手の活躍で試合を優位に進めるも、最後は延長10回の末に4-5で敗戦。ベンチで肩を落とし、意気消沈する選手たちも多かった。しかしまだ可能性が残った。9日のオーストラリア戦で勝利した上で「5点差以上をつけて2失点以下」に抑えるという、投打にプレッシャーのかかる条件が求められた。

 韓国メディアでは「絶望的状況」「また負けるのか」と悲観的な論調だった。しかし、打線は序盤から活発で一時は5-0とした。それでもオーストラリアに反撃を許し、2位進出枠は二転三転とした状況で最終9回へ。相手のミスもあって7-2とすると、その裏は主将イ・ジョンフ外野手の好守もあって凌ぎ切り、17年間続いたトンネルを抜けた。

 イ・ジョンフはその場で崩れ落ち、ナインも大号泣。韓国実況もむせび泣き、指揮官の目にも涙があった。常に全力を尽くし、逆境を跳ねのけた韓国代表。日本時間のゴールデンタイムの放送だったが、Xトレンド上位に入るなど、そのプレーで日本のファンも魅了した。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND