ベンチで溢れた涙…無慈悲すぎた豪州代表の結末 絶対優位が崩れるも、貫いた“グッドルーザー”

1次ラウンド敗退が決まった豪州代表【写真:小林靖】
1次ラウンド敗退が決まった豪州代表【写真:小林靖】

2連勝スタート…日本代表とも3-4の大熱戦

 あと一歩のところで快挙を逃した。オーストラリア代表は9日、東京ドームで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドC組で韓国代表に2-7で敗れ、1次ラウンド敗退が決まった。呆然、涙、絶望。野球が盛んな国とは言えないが、選手たちの本気がそこにはあった。

 南半球にあるオーストラリアは直前まで国内リーグが行われており、“万全”に近い状態でWBCに臨んだ。その初戦は、大応援団で乗り込んできたチャイニーズ・タイペイ。平日12時プレーボールにもかかわらず4万人以上が来場し、アウェイの中で行われたが、5回にパーキンスの2ランで先制。3人の投手で繋いでプレミア12王者を3-0で下した。

 6日のチェコ戦は先手を取られるも、直後にミードが逆転3ラン。5-1で接戦をものにした。2勝0敗で迎えた日本戦。勝てばグループリーグ突破がかかった試合は投手陣の奮闘もあって5回まで0-0で進行。そして6回に相手のミスを突いて先制した。勝利の文字がチラついたが、7回に吉田正尚外野手に逆転2ランを浴びた。9回は2本のソロで追いすがるも、1点が遠かった。

 そして9日には運命の韓国戦。勝てば無条件で準々決勝進出が決まった。仮に負けたとしても「6失点以内かつ4点差以内」であれば2位通過。かなり有利な状況で最終戦となったが、韓国に0-5とリードを許す。それでもソロで反撃し、8回には全米ドラフト1位指名のバザーナの適時打で再び4点差とした。“勝利”まであと3アウト。しかしこれが遠かった。

 9回1死一塁からデールの送球ミスで三塁まで進まれ、7点目となる犠飛を浴びた。その裏は好機を作ったものの、ホームが遠く敗戦。オーストラリアナインは呆然。ベンチでは涙を流す選手もいた。バザーナは打ちひしがれた表情で歓喜の韓国代表を見つめるしかなかった。
 それでも、最後は整列してファンの声援に応え、韓国ナインにも拍手。“グッドルーザー”として東京の地を去った。

(Full-Count編集部)

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