米国主力からも“冷ややかな目” 失言で立場なしの指揮官…米記者が解任の可能性に言及

ハーパーらをスタメンから外して冷ややかな視線も
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でプールBの2位となり、辛くも準々決勝進出を決めた米国代表。しかし、チームを率いるマーク・デローサ監督への風当たりは強さを増している状況だ。不用意な発言や拙い選手起用に疑問の声が上がっており、米記者は指揮官の采配を厳しく指摘した。
米国は今大会序盤、メキシコ戦の先発を問われた際、デローサ監督が「あのクラブハウスには世界最高の30人が揃っている。誰が先発してくるかは関係ない」と発言して物議を醸した。同戦には勝利したものの、その後のイタリア戦では、格下と思われた相手に一時は0-8と大量リードを許した。2点差まで詰め寄ったが痛恨の敗戦。主力を先発から外し、投手起用にも疑問を残す結果だった。
何よりまずかったのが、試合前に出演した米番組にて「すでに準々決勝進出は決まっていますが、それでもこの試合に勝ちたいと思っています」との失言を放ってしまったこと。3勝1敗でも米国は突破を決めておらず、さらにイタリア-メキシコ戦次第では敗退の可能性も大いに考えられただけに、デローサ監督には批判の声が殺到した。
もちろん、タレント揃いゆえにチームをまとめる難しさも露呈している。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の名物記者、ケン・ローゼンタール氏が執筆した「マーク・デローサと米国代表に訪れたWBCの九死に一生。今こそその幸運を活かす時だ」との記事によると、イタリア戦でスタメンを外れたブライス・ハーパー内野手とアレックス・ブレグマン内野手からは、指揮官に向けて冷ややかな視線が送られたと、デローサ監督自身が語っている。
また、匿名を条件に語ったあるメジャーリーグの監督は「グループのご機嫌取りのために采配を振るってはいけない。勝てるベストナインを使い、試合に勝て」と手厳しく苦言を呈した。
他力で九死に一生を得てノックアウトステージに進出した米国。米記者は現状について、1次ラウンド敗退なら大バッシングを受けていたとした上で「デローサが3度目の監督を務める可能性はほぼ消滅していただろうし、今大会の結果次第では今もその危機にある」と厳しい見解を示した。不本意な結末による将来的なスター選手の参加意欲低下も危惧されており、名誉挽回には世界一を掴むしかない。
(Full-Count編集部)