失意の横浜エース「名を汚すような投球」 織田が悔やんだ“場面”…初戦敗退に「情けない」

神村学園戦に先発した横浜・織田翔希【写真:加治屋友輝】
神村学園戦に先発した横浜・織田翔希【写真:加治屋友輝】

昨春は背番号10で優勝貢献、昨夏の甲子園は2完封

 本来の力を発揮できずに昨春の王者が早くも姿を消した。第98回選抜高校野球大会は20日、大会2日目が行われ、第2試合に選抜連覇を目指す横浜(神奈川)が登場。プロ注目右腕の織田翔希投手(3年)が先発し、7回2/3を7安打2失点と力投したが、打線が振るわず、神村学園(鹿児島)に0-2で敗れた。

 織田は初回、先頭打者に四球を与えるなど不安定な立ち上がり。2回までは無失点で切り抜けたが、3回につかまった。1死二塁から適時二塁打を打たれ先制点を献上。さらにピンチを広げて犠飛で2点目を失った。

 昨春の選抜大会で、2年生最速タイの152キロを計測した直球は150キロ止まり。制球も本来のものではなく、バラつきが目についた。投球結果だけを見れば悪くは見えないが、昨夏の甲子園で2完封したポテンシャルを考えると不本意な内容だ。

「マウンドであたふたして、チームにいい流れを持ってこられませんでした。テンポもリズムも悪くてチームに勢いをつけられなかった。情けないです」

 昨春と昨夏は背番号10で活躍。甲子園で背番号1を背負って登板したことについては「伝統がある高校のエースナンバー。歴史があって、どの高校よりも責任と重圧がある」と語り、続けて「その名を汚すような投球をしてしまった」と反省の言葉を並べた。

 早すぎる敗戦で連覇が消滅。雪辱を期す夏に向けては「野球の借りは野球でしか返せない。修正点はたくさんあるので、しっかり洗い出して、課題をつぶしていきたい」と前を向く。

 松坂大輔らが背負ってきたエースナンバーの継承者として、このままでは終われない。世代屈指の剛腕は、悔しさをかみしめ、“最後の夏”に向けて出直しを図る。

(尾辻剛 / Go Otsuji)

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