わずか2週間で”戦力外”「帰国して」 国吉佑樹が激白「なんでこんな時に」…非情通告の背景

ロッテ時代の国吉佑樹【写真:小林靖】
ロッテ時代の国吉佑樹【写真:小林靖】

腰痛で別メニュー「怪我をしてしまったらスパッと切られる」

 DeNAやロッテで活躍し、今年のオフにメキシカンリーグのサルティーヨ・サラペメーカーズに移籍した国吉佑樹投手は26日(日本時間27日)に自身のインスタグラムを更新し、球団からリリースされたことを発表した。同日、Full-Countの取材に応じ、非情な通告を受けた背景やこれからに向けての思いを語った。

「今はこっちの夜8時半くらいです。もう食事を終えて外を歩いているところですね。Tシャツで歩いているくらいなので気温もいい感じですよ」

 声のトーンは普段と変わらぬままだった。現地に到着したのが3月11日。そして4月17日(同18日)の開幕へ向けて、スプリングキャンプに励んでいた時だった。「腰に違和感というか、不調があったんです」。

 チームに症状を訴え、球団トレーナーとの相談の結果、10日間のリハビリメニューを指示された。「投げようと思えば投げられる状態ではあったのですが、10日間のプログラムだったので、10日後に投げられるようにイメージしていました」。

 しかし、メニュー消化から5日目に突然、球団GMから呼び出された。「呼ばれることなんてなかなかないので、リリースされるのかなとは思ったのですが、まあ、予想通りでした」。とはいえ100%ではなくても、投げられる状態ではあったため「1度ブルペン投球を見みてから判断してほしい」。食い下がってはみたが「開幕ロースターには入れない。野球をできないので帰国してください」と非情な通告を受けたという。

 チームも開幕に向け、ロースターを絞り込んでいく時期だった。「チームには枠の1.5倍くらい選手がいたし、メキシコのリーグは怪我などしてしまったら、スパッと切られることは分かっていたので」。到着からわずか2週間後の3月25日(同26日)のことだった。

「なんでこんな時に痛めたんだ」

 近日中には帰国する。「まずは腰を完治させることを優先して、そこから再挑戦したいと思っています」。すでに気持ちを切り替えてはいるものの「こうなってしまったことはすごく悔しいし、なんでこんな時に痛めたんだと自分自身にも思う部分はあります」は偽りのない思いだ。

 怪我なくシーズンを完走していれば8月末か9月の帰国を予定していた。「もう帰ることになったので、子どもたちは喜んでいましたけど、僕自身にとっては不本意な帰国になってしまいました」。

 体の不安さえ解消できれば、まだまだやれる――。「野球ができる環境と体を整えてからになりますけど、またプレーできる場所を探したいと思います。日本にはこだわりません」。耳を当てたスマートフォンから力強い声が聞こえてきた。34歳のパワフル右腕は戦う舞台を求めて動き出す。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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