誤審、誤審、また誤審 “お騒がせ審判”に米動揺…MLB新システムで「割れんばかりの轟音」

  • MLB
  • 2026.03.30
球審を務めたCB・バックナー氏【写真:ロイター】
球審を務めたCB・バックナー氏【写真:ロイター】

スアレスの打席で2球連続のチャレンジ→全て覆る

 28日(日本時間29日)に行われたレッズ-レッドソックス戦。選手のプレーよりも大きな注目集めたのが、球審のCB・バックナー氏だ。「ABSチャレンジ」により1試合だけで6度も判定が覆り、米メディアからも驚きと批判の声があがった。

 レッズが5-3で迎えた6回、2死満塁の好機で打席にはエウヘニオ・スアレス内野手が立った。カウント1-2からの内角低めに速球が投じられ、バックナー球審は堂々と三振の判定。しかしスアレスは自信を持った様子で即座に“チャレンジ”を要求した。MLBでは今季からストライク/ボール判定に対し、1試合で2度のチャレンジが可能。果たして結果は……。

 スタジアムでも検証映像が流れ、ボールはストライクゾーンから3インチ(約7.6センチ)外れていた。スアレスのチャレンジが成功し、カウント2-2に場内は盛り上がりを見せた。そして次の1球は外角にズドン。バックナー球審は三振とコールしたが、スアレスはまたもチャレンジ。すると、今度も外角に外れていた。さらにファンは大盛り上がり。最終的にニゴロで得点はできなかったが、不思議な熱量が余韻として残った。

 米放送局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は“2連続判定覆り”の様子とともに、「「新しい試みが成功するという確かな予感を感じさせる瞬間がある。今回のABSがまさにそうだ。シンシナティの観衆の反応は、割れんばかりの轟音のようだった。そして状況そのものも劇的だった。満塁のチャンスが、このシステムによって二度も救われたのだ。このシステムは、十分に通用する」と、新制度に納得の様子だった。

 一方で当事者となったバックナー球審は浮かない表情。それもそのはずで、スアレス以外でもABSチャレンジによって計6度も自らのジャッジが覆ることになったからだ。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は「1999年からメジャーリーグの審判団を務めるベテラン、CB・バックナー氏は、自身の判定に対して8度の異議申し立てを受け、そのうち実に6度もの判定が覆された」とし、“誤審祭り”を報じていた。

 球審の判定を専門的に分析する「Umpire Scorecards」によると、この日のバックナー球審の“正答率”は88%。平均91%を下回るものだった。同氏は過去にもど真ん中をボール判定するなど、“お騒がせ審判”としてファンにも有名な存在。今回の件でさらに知名度は上がったかもしれない。

【実際の映像】“お騒がせ審判”が誤審連発…覆った判定に「割れんばかりの轟音」

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