9回自責0で敗戦…無念の注目左腕に「好感」「感動」 中継が捉えた振る舞い「これぞ高校野球」

高部は9回129球で自責0、10奪三振の力投も敗戦
グッドルーザーとして聖地を去る。6日に甲子園球場で行われた第108回全国高校野球選手権の1回戦で、聖隷クリストファー(静岡)は佐野日大(栃木)に0-1で敗れた。エース・高部陸投手(3年)は9回129球で1失点(自責0)10奪三振で完投も無念の敗戦となった。一方で「なかなかできることじゃない」「泣いてしまう」と、“振る舞い”に対しても称賛が送られた。
今秋のドラフト候補にも挙がる高部は、静岡大会で36回2/3を投げて48奪三振、4失点の活躍で甲子園出場をもたらした。準決勝と決勝では、いずれも2桁奪三振を記録して9回完投を果たした。
甲子園のマウンドでは、球速表示は静岡大会ほどではなかったものの、伸びのあるストレートと変化球を織り交ぜて佐野日大打線を抑えた。しかし0-0で迎えた7回だった。2死から三塁のエラーで走者を許すと、ヒットで繋がれ、8番は平凡なフライに仕留めたかと思われたが、中堅・鈴木がまさかの落球。思わぬ形で先取点を許した。
気落ちしてもおかしくない状況だったが、高部は違った。すぐに中堅手の方を向き、いつも通り笑顔を送った。中継映像が捉えた光景にファンは感動を抑えきれなかった。「人間として出来すぎている」「本当に素晴らしい人間性でとても感動」「試合中の振る舞いやエラーした選手への声掛け、整列後の相手選手への対応などにも好感が持てた」「これが高校野球」「高部聖人すぎて」などと反響が寄せられている。