清原和博に並んだ逸材…花巻東の古城を支える「過去4回」 熱望した対戦「間違いなく一番」

新田戦に出場した花巻東・古城大翔【写真:加治屋友輝】
新田戦に出場した花巻東・古城大翔【写真:加治屋友輝】

花巻東の古城大翔がチャンスメークし3得点…2年連続の初戦突破に貢献

 第108回全国高校野球選手権は大会第5日の9日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、4年連続14度目の出場となった花巻東(岩手)は新田(愛媛)と対戦。2回に4番・古城大翔内野手(3年)の中前打を足がかりに先制するとその後も着実に加点し、2年連続で初戦を突破した。1年夏から4番を担う主将の古城は3打数2安打。プロ注目の逸材が力強い打棒を披露した。

「甲子園という大きな舞台で、自分らしい、いい打撃ができたかなと思います。甲子園でここまでリラックスして打席に入れると思っていなかったので、そこは凄く成長できているのかもしれません。改めて、過去に経験させてもらえたおかげだと感じています。物凄くいいリズムで打席に入れたと思います」

 まずは0-0の2回。先頭で打席に入ると、チーム初安打を中前にライナーで運んでベンチを活気づけた。2死二、三塁から斎藤蒼梧捕手(2年)の左前適時打で生還。先制点を奪い試合の主導権を握った。1-0の4回1死では死球で出塁。1死満塁と好機が広がり、相手の暴投で2点目のホームを踏んだ。

 まだ終わらない。6回は左翼へ大飛球。あらかじめフェンス際に守っていた左翼手に追いつかれかけたが二塁打に。久保村冠太外野手(2年)の適時二塁打で3度目の生還を果たした。8回無死三塁での第4打席では痛烈な打球を放つも好捕されて投直。アウトにはなったものの、完璧に捉えた当たりだった。

 180センチ、94キロと堂々とした体格で、全国屈指の強豪である花巻東で1年夏から4番を担う。PL学園・清原和博以来となる甲子園5季連続の4番出場。高校時代に甲子園歴代1位の通算13本塁打、プロでも通算525本塁打を記録した大打者と肩を並べたことには「素晴らしい偉大な方と比較されるんですけど、先輩方や同期のおかげで甲子園に出場できている。そこは先輩方や同期に感謝したい」と謙虚にコメントした。

新田戦に出場した花巻東・古城大翔【写真:加治屋友輝】
新田戦に出場した花巻東・古城大翔【写真:加治屋友輝】

高校通算34本塁打…父は日本ハム、巨人でプレーした古城茂幸氏

 4月下旬に右足甲を骨折するアクシデントに見舞われ、試合に出場できない期間が2か月あったが、夏の岩手大会では戦列復帰してチームをけん引。この日は3打席目までチャンスメークに徹し、3打数2安打3得点と勝利に大きく貢献した。

 木製バットを使用する主砲は、高校通算34本塁打を誇る。6回の大飛球については「相手が深く守っていたので捕られるかなという感じで見ていた。伸びてくれたのは良かったです」と振り返る。待望の聖地初アーチはお預けとなったが、5度目の甲子園で初長打をマークし「あまり気にすることなく、自分らしくいつも通り振れれば、勝手に結果は出てくると思う。そこは狙いすぎず、あまり欲を出さずにやっていきたい」と気負いは見せない。

「先を見過ぎず、目の前の一戦一戦をしっかり戦いたい」という中、横浜の157キロ右腕・織田翔希投手(3年)との対戦を熱望する。お互いに勝ち上がる必要があり「間違いなく世代で一番いい投手。そういった投手から打つというのは、今後の野球人生を考えたら物凄く素晴らしい経験になる。自分はまだまだの選手なので、トップレベルの投手と対戦したい」と力を込めた。

 父は日本ハム、巨人の内野手として活躍した古城茂幸。自身も「なりたいなという気持ちはあります」とプロ入りを見据える。その前に、過去最高のベスト4を超え、その先にある全国制覇を目指す戦いが続く。「過去4回、経験させてもらったので、最後の最後で自分の打撃ができている」。4番として何度も苦い敗戦の責任を背負ってきた。今までの経験も力に変え、パワフルな打撃で突き進んでいく。

(尾辻剛 / Go Otsuji)

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