織田翔希は“甲子園の魔物”に屈したのか 春夏連覇OBの証言…名将・渡辺元智さんが説いていた正体

智弁和歌山に敗れた横浜・織田翔希【写真:加治屋友輝】
智弁和歌山に敗れた横浜・織田翔希【写真:加治屋友輝】

後藤武敏氏は横浜高で春夏連覇を達成…渡辺元智さんの教え子

 第108回全国高校野球選手権大会は20日、甲子園球場で準決勝が行われ、第1試合では横浜(神奈川)が智弁和歌山に1-7で敗れた。プロ注目右腕、織田翔希投手は2回1/3を8安打、4失点でまさかの乱調だった。果たして織田は「甲子園の魔物」に魅入られてしまったのか。1998年に同校で春夏連覇を果たした後藤武敏氏は、17日に亡くなった渡辺元智さんの教えを明かしていた。

 西武やDeNAで活躍した後藤氏は、10日に公開されたポッドキャスト番組「Full-Count LABー探求のカケラー」で、松坂大輔氏らとともに達成した春夏連覇を成し遂げた甲子園を回顧。渡辺さんから授かっていた印象深い言葉を紹介していた。

「甲子園には魔物がいると思いますか?」

 問われた後藤氏は「監督さんがいつも言われていたのは『甲子園に魔物がいるんじゃない』ということでした。『自分の中にいるんだ』と常に言われていました」。刻み込まれている教えを語った。

 甲子園で緊張したり、強豪と対戦する舞台に立ったりすると、いつもの自分を出せなくなる。その結果、「自信がない部分がプレーに出てしまって、それが“魔物”になるんだ」と伝えられていたという。延長17回の死闘となったPL学園との準々決勝では、後藤氏自身「魔物にとりつかれましたかね」と振り返る。7打数無安打、犠打失敗、得点に繋がる失策と散々で「野球人生で悪いものが最も出た試合」と振り返った。

 この日の織田も、これまでのパフォーマンスと比較すると、本来の力を発揮できていなかった。「自分で魔物を作ってしまっているんだ」。横浜高を率いて甲子園通算51勝を挙げた名将の言葉。織田も魔物の怖さを甲子園で実感したのだろうか。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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