“大人気チアと交際発覚”イケメン内野手の兵役生活 優勝後に入隊…4か月の我慢「難しかった」

楽天モンキーズ・馬傑森【写真:球団提供】
楽天モンキーズ・馬傑森【写真:球団提供】

優勝後に即入隊、モチベーション維持は「非常に難しかった」

 台湾プロ野球(CPBL)はレギュラーシーズンの全日程を終えた。昨年、台湾一に輝いた楽天モンキーズは年間4位に終わり、連覇はならなかった。そんな中でも、主に遊撃を守り、今季は自己最多の115試合に出場、打率.280、104安打をマークした馬傑森(マー・ジェソン)内野手にとっては、飛躍のシーズンとなった。兵役を経て、野球をする喜びを再確認した24歳に、激動の1年を振り返ってもらった。

 味全ドラゴンズのチア「ドラゴンビューティーズ」の人気メンバー、林襄(リンシャン)との交際でも知られる若手のホープは、昨年から今年にかけて兵役を経験した。台湾では男性に兵役の義務があり、兵役期間は生まれた年などによって異なる。馬は昨年の台湾シリーズ終了後に入隊し、約4か月の兵役を経験した。今年2月にチームへ復帰するまで、野球から離れた時間を過ごすことになった。

 昨年の台湾シリーズは、天候不良の影響で日程が当初の予定からずれ込み、結果次第ではシリーズ途中に入隊を迎える可能性もあった。チームは4勝1敗で頂点に立ち、優勝決定の翌日に入隊することに。野球選手として大舞台に立った翌日には、軍人として新たな生活が始まった。

 入隊を控えた中で迎えた台湾シリーズについて、「野球選手としてプレーすることと、軍人になること、両方(を意識すること)は非常に難しかったです」と振り返る。一方、チームが台湾一を決めたことで、「幸い先輩たちが早めに台湾優勝を勝ち取ってくださったので、翌日いい気持ちで軍隊に行くことができました」と感謝を口にした。

スマホが制限された環境で感じた「コミュニケーションの大切さ」

 台湾東部の都市・花蓮に赴任し、4か月の兵役生活を送った。野球選手として成長を続ける時期に、一定期間グラウンドを離れることへの不安もあった。兵役については「国を守るための国民の義務ですので」と理解を示す。その一方で「しばらく野球ができないことで、他の選手に追い抜かれてしまうかもしれないという気持ちもありました」と率直な思いを明かした。

 不安を抱えながらも、休日にはウエートトレーニングなどの自主練習に取り組んだ。軍の中でさまざまな人と出会ったことが、視野を広げるきっかけになったといい、「考え方が深くなりました」と変化を口にする。「野球以外の場所にいる人と接した経験があまりなかったので、貴重な経験でした」と振り返った。

 軍の中には楽天のファンもいた。これまで選手としてグラウンドから見ていたファンと直接接したことで、応援する側の気持ちを知る機会にもなった。「チームに戻ってから、野球ができる機会をさらに大切にして、自分のいいところも出したいという気持ちになりました」と、復帰後の心境を明かした。

 日常生活では当たり前になっている携帯電話の使用も、軍では1日1時間や30分と時間が決められていた。スマホから離れた生活を経験したことで、「人と人とのコミュニケーションの大切さを改めて感じました」と語る。野球とは異なる環境に身を置いた4か月は、自身を見つめ直す時間にもなった。

 野球以外の世界に触れた経験を経て、今季はキャリアハイとなる成績をマークした。兵役を通して野球への向き合い方を見つめ直した経験を、グラウンドで結果につなげたシーズンとなった。

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