台湾の逸材がNPB挑戦視野「石垣牛が好き」 大人気チアと交際が話題も…見据える世界での躍進

日本野球に強い関心「投手の変化球やコントロールは素晴らしい」
11月12日から15日まで「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」が開催される。日本は初戦でチャイニーズ・タイペイと対戦する。前回の2023年大会にも出場した台湾プロ野球(CPBL)楽天モンキーズの馬傑森(マー・ジェソン)内野手は、今大会でも2大会連続となる代表入りが決まった。そんな24歳が、これまで対戦してきた日本の選手や、日本の野球への思いを語った。
味全ドラゴンズのチア「ドラゴンビューティーズ」の人気メンバー、林襄(リンシャン)との交際でも知られる成長著しいホープは、今季は自己最多となる115試合に出場し、104安打をマーク。打率.280を記録するなど、打撃面で存在感を示した。幼いころから才能を注目され、中3時に日本へ留学する話もあった。ただ、当時は日本へ渡ることに不安があったという。
「自分の野球の技術は未熟だと思っていましたので、日本に行くことは不安でした。一人っ子なので、留学すると親も寂しがります。台湾の野球環境もよくなってきていたので、台湾で技術を磨く決断をしました」。中学時代には日本のチームとの交流試合を経験した。そこで強く印象に残ったのが、投手の高い投球技術だった。
「その時はずっと三振していました。本当に日本人ピッチャーの変化球やコントロールは素晴らしいという印象があります」。U-15台湾代表として日本を訪れた際には、技術だけではなく、日本の選手たちの野球への取り組み方にも刺激を受けた。トレーニングに対する意識の高さは、台湾の選手たちにとって大きな学びになったという。
度肝を抜かされた日本人大砲のパワーとスピード
そうした経験を重ねる中で、国際試合への思いも高まっていった。「海外の選手と試合をして、自分ももっと成長したいという気持ちが強くなりました」。その思いを形にする舞台の一つとなったのが、2023年の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」だった。
特に目を引いたのが、日本ハムの万波中正外野手だった。「グラブのメーカーが同じなので、それがきっかけで注目するようになりました。彼のスピードとパワーには驚きました。ホームランも多く、すごいなと思います」。
日本は韓国との決勝戦で、延長タイブレークの末、門脇誠内野手(巨人)のサヨナラ安打で4-3と勝利。大会連覇を果たした。「決勝戦の門脇選手もとても印象に残っています」と、国際舞台の刺激は、今も心に残っている。あれから3年。「台湾シリーズも経験しましたし、自分が後輩をリードする機会も増えてきました。成長した姿を見せられたらと思います」と語った。
いつか日本でプレーしてみたいという思いもある。「自分に能力があり、チャンスをいただけるのであれば、挑戦してみたいですね」。春季キャンプでロッテとの交流試合を行うため訪れる石垣島も楽しみの一つだ。「石垣牛が好き」と顔を見せるなど、日本への興味は、野球だけにとどまらない。
まずは目の前の国際舞台へ。これまで積み重ねてきた経験を生かし、さらなる飛躍を目指す。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)