「できて当たり前」も…痛恨5失策でV消滅 早大外野手が明かした胸の内「責められない」

早大・壽田悠毅【写真:加治屋友輝】
早大・壽田悠毅【写真:加治屋友輝】

4か月ぶりに復帰した早大・壽田悠毅「明らかに目の色を変えて練習していた」

 早大は18日、東京六大学野球秋季リーグの立大2回戦に6-8で敗れ、今季の優勝の可能性が消滅した。5-5の同点だった8回に3失策を重ねて3失点。試合を通じて計5つの失策を喫し、“守備の破綻”が勝敗に直結する形となった。

 17日の試合で約4か月ぶりの実戦復帰を果たした壽田(すだ)悠毅外野手(4年)は、「ミスは出ましたけど責められない」と、胸の内を明かした。春のシーズンでは打率4割超と好調を維持していたものの、「恥骨痛」の悪化により長期離脱を余儀なくされていた壽田。約4ヶ月間にわたり治療とリハビリに打ち込む日々を送った。

 戦列を離れている間、チームのSNSや練習場で目にしていたのは、代わりにチームを牽引する下級生たちの姿だった。それだけに、この日相次いだミスについても、後輩たちを気遣う思いが先に立つ。

「自分がチームを離れている間、彼らが明らかに目の色を変えて練習しているのが分かりましたし、下級生が踏ん張ってチームを引っ張ってきてくれた。最終的にミスは出てしまいましたが責められないですし、ここまで本当に下級生を含めて力を発揮してくれたと思っています」と、思いやった。

早大・小宮山悟監督【写真:加治屋友輝】
早大・小宮山悟監督【写真:加治屋友輝】

小宮山悟監督が口にした自戒「指導力不足ですね」

 一方、指揮を執る小宮山悟監督の言葉には厳しさが滲む。「常々、守備については『できて当たり前だ』と伝えてきた。早稲田の教えである“一球入魂”も重ねて言い続けてきましたが、指導力不足ですね」と、自らを責めた。

 その指揮官からの教えを、壽田自身も深く胸に刻み込んでいる。

「入部した当初は世間一般で言われる一球入魂のイメージしか分からなかったのですが、先輩方から厳しく教え込まれてきました。安部球場(練習場)では常に神宮の舞台を想定し、『この1球で勝敗が決まる』という緊張感で取り組んでいます。プレー中にボールから目を切らないことも含め、この4文字には文字以上の深い意味があると自分たちは考えています」

 秋のリーグ戦も、残すは伝統の早慶戦(11月7、8日)のみとなった。「ライバルである慶応から勝ち点を取ることだけを考えて準備したい。監督から4年間で教わったものを僕たち4年生がしっかり汲み取り、下級生に伝えて良い雰囲気を作って臨みたいです」。痛恨の敗戦と真摯に向き合いながら、伝統の“一球入魂”を背負い、集大成の舞台へ向かう。

(神吉孝昌 / Takamasa Kanki)

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