WBCで大活躍→陥った“心身の限界” 日本人に愛された男の「泥沼」…最後に気づいた「幸運」

チェコ代表でプレーしたオンジェイ・サトリア【写真:加治屋友輝】
チェコ代表でプレーしたオンジェイ・サトリア【写真:加治屋友輝】

インスタグラムで胸中を明かす

 今春のWBCにチェコ代表として出場したオンジェイ・サトリア投手が19日(日本時間20日)、自身のインスタグラムを更新。開幕前に今季限りでの引退を発表していたものの、6月にシーズン終了を待たずに引退していたことを明かした。

 サトリアは2023年のWBCで大谷翔平投手から三振を奪うなど、チェンジアップを駆使した投球で注目を集めた。最後の代表戦として臨んだ今春のWBCでも好投を見せていた。

 チェコでは国内リーグのオストラヴァでプレーしており、今季開幕前には最後のシーズンになることを公表。しかし6月19日(同20日)以降は登板がなくシーズンを終えていた。

 サトリアは投稿で、今春のWBC後にメディアの注目を浴びすぎることになったと説明。チェコ野球を代表する選手ということは理解しながらも、「私は泥沼にはまってしまいました。私は突然(企業と)パートナーを持つことになり、父親になり、電気技師で、野球選手で、そしてどういうことか野球を広める広告塔になりました。有休を使わざるを得なくなり、何時間もかけてプラハを行き来し、家族との時間が減り、そして野球に打ち込む時間も減ってしまいました」と綴った。

「成績も下り坂を辿っていきました。トレーニングできる時間が減ってしまったので、パフォーマンスに影響しました。私に与えられたすべての役割に対して100%で挑んだため、フラストレーションも徐々に増えてしまいました。(100%で挑んでも)十分ではありませんでした。野球をもう楽しんでいない姿を見た父からは『胸が裂ける想いだ』と言われました」

 それでも、代表チームでの活躍でチェコ代表にレガシーを残せたことで十分満足しているという。「野球ですべての目標を達成することができた私は、とてつもなく幸運でした。家族との時間を増やす為にも、引退するときがきたのです。とてつもなく難しい決断でしたが、これが正しい選択だと思っています。今はハッピー、いい気分だと正直に言うことができます」とした。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND