イチロー、窮地のマ軍救えるか イエリッチにDL入り浮上で連続先発へ
今季初マルチのイチロー、23日以降もスタメン出場へ
マーリンズのイチロー外野手が21日(日本時間22日)、敵地でのフィリーズ戦で「6番・レフト」でスタメン出場し、今季初のマルチ安打を放つ活躍を見せた。しかし、チームは3-7で敗れ、5連敗を喫している。腰の張りが再発した正左翼手クリスチャン・イエリッチに故障者リスト(DL)入りの可能性が浮上しており、イチローが22日(日本時間23日)以降も連続で先発出場する可能性が出てきた。
今季3試合ぶり5度目のスタメンとなったイチローは不調のチームで気を吐いた。5回の2打席目でレフト前ヒットで出塁すると、メジャー通算を2850安打と伸ばした。これで1895、96、1901年と3度の首位打者に輝いたジェシー・バーケット氏に並ぶ歴代44位タイに。後続の連打で一時同点に追いつくホームを踏んだイチローは6回1死一塁で迎えた第3打席でもレフト前にヒット。今季初のマルチ安打で通算2851本として歴代単独44位に浮上した。この日4打数2安打1得点で打率2割5分9厘となっている。
また、ここまで全14試合出場に出場し、27打数7安打のイチローだが、今後も続けてスタメンに名を連ねる可能性が浮上している。ESPNのジェリー・クラスニック記者は自身のツイッターで、この日欠場したイエリッチがは数日間の離脱する可能性を速報。イエリッチは「完全に(腰が)固まっている。こういう状況に定期的に陥ってしまう。理由はわからない。がっかりだ」と語っているという。昨季、ゴールドグラブ賞を初受賞した23歳の実力者は腰の張りなどの影響で打率2割と不振に苦しんでいる。
マイアミ・ヘラルドのクラーク・スペンサー記者も自身のツイッターで「クリスチャン・イエリッチは腰の張りで数日離脱することを予想していると発言。DL入りの可能性もある」と報告。15日間のDL入りとなれば、マーリンズにとっては大きな痛手だが、今オフに外野全てのポジションを高いレベルでこなせるイチローを4番手の外野手として補強したことが大きな意味を持ってくる。
メジャー通算3000安打まであと149本としているレジェンドはマイク・レドモンド監督の去就問題も浮上するチームを救えるか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count