345%、463%、500%! 年俸アップ率で見る今季飛躍遂げた3選手
“アップ率”ベスト3、育成から這い上がった2選手がランクイン
今年も残り3日となった2017年。ソフトバンクの日本一で幕を閉じたプロ野球は各球団とも来季に向けてチーム編成を進めている。その裏では大半の選手たちが契約を更改。2年ぶりに日本シリーズを制したソフトバンクはもちろん、3位から日本シリーズにたどり着いたDeNAなどで暖冬更改が目についた。
その中で今年はどのような選手が大幅な増額を勝ち取ったのか。ここではここまでの“アップ率”ベスト3を振り返ってみたい。
3位のアップ率となったのは今季飛躍を遂げたソフトバンクの甲斐拓也捕手だ。今季の900万円から4倍超となる4000万円でサイン。アップ率は345%となった。2010年の育成ドラフト6巡目でソフトバンクに入団し、2013年オフに支配下契約。今季、初の開幕1軍を掴むと、主に千賀滉大、東浜巨ら若手投手とバッテリーを組み、103試合に出場。207打数48安打5本塁打18打点、打率.232の成績をマークした。“キャノン”、“バズーカ”と称された強肩でも度々チームを救い、観客の度肝を抜いた。
2位はセ・リーグ2位となった阪神で飛躍した桑原謙太朗投手。横浜、オリックスと渡り歩いた32歳は今季キャリア最多の67試合に登板し4勝2敗39ホールド、防御率1.51の圧巻の成績をマーク。「勝利の方程式」の一角としてチームに貢献した。契約更改交渉では3700万円増の4500万円でサイン。アップ率は463%となった。
そして1位は日本一となったソフトバンクで球団史上最高のアップ率を勝ち取った石川柊太投手。実に6倍増となる3000万円でサインし、アップ率は500%となった。
2013年の育成ドラフト1位で入団した右腕は昨季途中に支配下登録を掴むと今季開幕1軍入り。けが人が出る中で先発ローテ入りも果たし、34試合で8勝3敗1ホールド、防御率3.29の好成績をマークした。昨季支配下となったばかりで今季年俸は500万円。それだけに増額率も大きく、2013年オフの千賀の408%を超えて球団史上最高アップ率となった。
契約更改では「とりあえず親孝行と、あとは大学の奨学金を返済しようかなと」と話した石川。プロ4年目で念願の1軍マウンドの立った右腕は来季も順調に成長を遂げられるのか。さらなる活躍が期待される(金額は推定)。
(Full-Count編集部)