イチローもリスペクトしたバーニー・ウィリアムズ氏がついに正式引退へ

ヤンキース元4番打者、松井秀喜氏とも強力打線形成、現在はギタリストとして活動

 ニューヨーク・ヤンキースは、1991年のメジャー昇格から、16年間活躍し、現在はギタリストとして活動しているバーニー・ウィリアムズ元外野手が正式に引退することを発表した。

 2006年オフにFAとなってから、MLBの球団ではプレーせず、プエルトリコの国内リーグや06年、09年のWBCなどに出場。正式に引退表明をせずに、野球の表舞台から姿を消していた。その後はギタリストとして活躍し、名声を高めていた。

 ウィリアムズ氏は24日(日本時間25日)にヤンキースタジアムで予定されている引退会見にブライアン・キャッシュマンGMらと出席。そして、同日に行われるメッツとの始球式でピッチャー役を務めることになるという。今年、永久欠番に認定された「51番」のモニュメントは5月24日のレンジャーズ戦前にヤンキースタジアム内に飾られる予定だ。

 4度のワールドシリーズ優勝に貢献したウィリアムズ氏はメジャーで通算打率2割9分7厘。1998年には首位打者に輝いた。449本の二塁打は球団史上3位、2336安打は球団史上5位、2076試合出場と1366得点は球団史上6位、287本塁打と1257打点は球団史上7位と、ピンストライプの名門で輝かしい成績を残していた。

 03年に入団した松井秀喜氏とはチームメートとして強力打線を形成し、外野でもコンビを組んだ。憧れを抱く選手も多く、イチローが2012年途中にマリナーズからヤンキースに移籍した際、同氏がつけていた背番号51をつけることを遠慮したほど。ウィリアムズ氏の実績と人気はニューヨークで絶大だった。

 地元テレビ局「NBC」が「バーニー・ウィリアムズがついに引退の書類にサイン」と速報するなど、かつてのヒーローの遅まきながらの引退発表は大きな話題となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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