先発も救援も捕手も…大谷所属エンゼルスGMが大補強宣言「すべての部分で」
通算311登板の変則左腕クラウディオの獲得を発表も「ブルペンは質だけでなく量も重要」
大谷翔平投手が所属するエンゼルスのペリー・ミナシアンGMは16日(日本時間17日)、今オフの大補強を宣言した。ブルワーズからFAとなった変則左腕アレックス・クラウディオ投手を獲得したと発表。1年112万5000ドル(約1億1647万円)。今後はトレバー・バウアー投手(レッズFA)、田中将大投手(ヤンキースFA)らがFA市場にいるバッテリー補強に注力する考えを示した。
28歳のクラウディオは今季20試合登板して0勝0敗1セーブ、防御率4.26。2017年のレンジャーズ時代には11セーブをマークし、通算311試合登板、15勝8敗13セーブ、防御率3.44と経験豊富なリリーバーだ。ミナシアンGMは「右翼の狭い球場では質の高い左腕を持つことが重要だ。彼は耐久性、多様性、また複数イニングを投げることができ、右打者からも自分を守ることができる」と高く評価している。
エンゼルスは今オフにブルペン陣を解体。守護神だったロブレス、ミドルトン、アンダーソン、ラミレスら多くの救援投手がチームを去った。レッズとのトレードで守護神候補のイグレシアス、ルール5ドラフトでリベラを獲得したものの、リリーバーは手薄な状況だ。ミナシアンGMは「(クラウディオ獲得で)チームの穴は改善されたと思います。ただ、まだ完了していない。ブルペンでは質だけでなく量も重要だ」と話した。
今季のチーム防御率5.09はリーグ13位(メジャー25位)。先発投手は毎オフの補強ポイントとなっており、捕手もホワイトソックスからFAとなっていたマッキャンの獲得に失敗した。「すべての部分で獲得を検討している。適任の選手がいれば、それが私たちの改善しようとしているところだ」。トラウト、レンドン、プホルス、大谷翔平ら強打者は揃っている。7年ぶりのプレーオフ進出へ、新GMの鼻息は荒い。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)