なぜ米有望株ロメロがDeNAと合意間近? 米記者解説「中途半端にしたくなかった」

DeNAと契約間近とされるフェルナンド・ロメロ【写真:Getty Images】
DeNAと契約間近とされるフェルナンド・ロメロ【写真:Getty Images】

「ツインズはロメロを中途半端な状態にしておきたくなかった」

 ツインズから自由契約となり、DeNAと合意間近と伝えられているフェルナンド・ロメロ投手。昨季平均97.1マイル(約156.2キロ)の高速シンカーを武器とし、2017年の若手有望株ランキングでトップ100に入った右腕の日本移籍は米メディアでも話題となった。米メディア「ジ・アスレチック」のツインズ番、ダン・へイエス記者は「明確にしておくべきことが2点」と自身のツイッターで解説した。

 ドミニカ共和国出身のロメロは2018年にメジャーデビュー。同年に11試合登板して3勝3敗、防御率4.69をマークすると、救援に回った2019年は15登板、0勝1敗、防御率7.07だったが、潜在能力は抜群。メジャーでの投球の6割はフォーシームより速い高速シンカーが占め、勝負球はスライダー。通算2年間で69回2/3で63奪三振をマークした。ツインズは先発、救援どちらもこなせる右腕として評価していた。

 そんな有望株をなぜ手放したのか。一部の米メディアで今春キャンプ前に税関でマリファナを所持していたため米国に入国できなかったと伝えられているが、へイエス記者は「ロメロは税関で所持の罪に問われていない。引き返しただけだ」と説明。今季はビザが発給されず、メジャー登板がなかった。日本移籍を見越してリリースしたことについては、「新型コロナウイルスにより、ツインズはドミニカ共和国の米国大使館がいつ再開されるか分からず、彼を中途半端な状態にしておきたくなかった」と説いた。

 チームの救援陣では12球団最多57試合登板、19ホールドをマークしたパットンが退団。先発陣では井納が巨人へFA移籍し、エース今永、東が故障明けのシーズンとなる。来季の巻き返しへ大きな補強であることに間違いない。

(Full-Count編集部)

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