盗塁王の華麗な二盗、代走本多の決勝点…2017年パ・リーグ屈指の俊足は

足を活かし盗塁王に輝いた日本ハム・西川遥輝【写真:石川加奈子】
足を活かし盗塁王に輝いた日本ハム・西川遥輝【写真:石川加奈子】

ロッテ荻野は俊足生かした好捕を披露

 2016年を最後に現役引退した元巨人の鈴木尚広氏は、その俊足に野球人生を懸けた“走りのスペシャリスト”だった。プロ野球において、スピードスターであることは何事にも代え難い長所。2017年のパ・リーグも守備で走塁で、自慢の足を生かしたプレーが続出した。パ・リーグTVでは記憶に残る6つの“俊足プレー”を選び、「相手の隙を見逃さない!! 各球団が誇る足自慢の選手たち!!」と題した動画を公開している。

 最初に登場するのは、もちろん2017年パ・リーグ盗塁王に輝いた日本ハム西川遥輝外野手だ。取り上げられているのは、37個目の盗塁を決めた9月20日の本拠地ソフトバンク戦。3回に右翼への安打で出塁した西川は、バンデンハークのモーションを盗んですかさず二盗。捕手・高谷からの送球を余裕でかわすスピードで、盗塁王を争っていた西武・源田を抜く37盗塁目を決め、単独トップに躍り出た。シーズン終了までに2盗塁を追加した西川は39盗塁で2年ぶりのタイトルを手に入れた。

 続いては、ロッテが誇るスピードスター・荻野貴司外野手だ。荻野が快足を披露したのは、5月16日の本拠地・西武戦の守備だった。2点を追う8回表、センターの守備に就いた荻野は、先頭・木村が右中間深くに放った飛球を懸命に追いかけた。長打コースと思われたが、スピードに乗った荻野が見事キャッチ。マウンド上の有吉を救うファインプレーとなった。

 大トリは、ソフトバンクの本多雄一内野手だ。9月5日の敵地オリックス戦で見せ場はやってきた。5-5で迎えた延長11回。先頭デスパイネが右翼への安打で出塁すると、代走として登場したのが本多だった。福田の送りバントで二塁へ進むと、続く松田の左前打で三塁を蹴って一気にホームを目指した。左翼を守るT-岡田もホームへ好返球したが、本多の快足が勝利。結果、これが決勝点となり、チームは白星を飾った。

 その他、西武・金子侑の盗塁、楽天の島内宏明の好守備、オリックス駿太の好キャッチの様子も動画に収められている。試合をよりエキサイティングにする俊足に、2018年も期待したい。

【動画】自慢の足を活かした好守に好走塁…2017年のパを沸かせた”俊足”たち

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