パドレスの牧田獲得、米敏腕記者は「興味深い」 サブマリンに感心「低い」
同じアンダースローのジーグラーと比較「マキタの方がずっと低い」
西武からポスティングシステム(入札制度)を利用してパドレスに移籍することが決まった牧田和久投手。そのサブマリン投法には早くも注目が集まっている。米国の名物記者は、現役のアンダースローとして実績を残しているブラッド・ジーグラーとかつてパドレスで活躍した大塚晶文氏の「子供」と表現。牧田獲得は「興味深い契約」としている。
パドレスは6日(日本時間7日)に牧田との契約を正式発表した。米メディアの報道によると、2年契約で年俸総額400万ドル(約4億5000万円)。ブルペンを支える貴重な存在として、期待が高まっている。
ナ・リーグ西地区で浮上を目指すチームは同じ6日にクレイグ・スタメンとの再契約も発表。昨季加入し、60試合登板で2勝3敗11ホールド、防御率3.14と活躍した救援右腕の残留はプラス材料となるが、MLBネットワークの番組に出演した米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏は「しかし、もっと興味深い契約は日本のサブマリナー、カズヒサ・マキタです」と話した。
日米で“絶滅危惧種”となっているアンダースロー。現役メジャーでいえば、アスレチックス、ダイヤモンドバックス、レッドソックス、マーリンズなどで全て救援として計657試合に登板し、35勝32敗95セーブ126ホールドを記録しジーグラーが有名だ。
ローゼンタール氏も「彼は我々はメジャーで慣れ親しんでいる、ブラッド・ジーグラーと比較することができます」とした上で映像を比較。そして「マキタの方がずっと低いですね」と、地面すれすれから繰り出される投球に脱帽した。さらに、「もしブラッド・ジーグラーとアキノリ・オオツカに子供が居たら、彼でしょう」と付け加えている。現役最強アンダースローのジーグラー、2004、2005年とパドレス所属の2年間で9勝10敗3セーブ56ホールド、防御率2.57の好成績を残した大塚氏を足したような存在だというのだ。
大塚氏のような活躍を見せることができれば、牧田がパドレスファンの心をつかむことは間違いない。日本が生んだサブマリンは、メジャーを驚かせることはできるだろうか。
(Full-Count編集部)