イチローが丁寧にバットを置く姿も…MLB公式「ルーティン特集動画」が話題
“パートナー”への愛情が伝わる場面? ダグアウトでバットを立てかけるイチローだが…
マーリンズからFAとなり、去就に大きな注目が集まっているイチロー外野手。史上30人目(2017年にはエイドリアン・ベルトレも達成)のメジャー通算3000安打を達成し、有資格1年目での米国野球殿堂入りも確実とされる。偉業達成目前だった2016年には、メジャー最強捕手の呼び声高いヤディアー・モリーナ(カージナルス)が、背番号51が打席に入る前にわざと時間を作って敵地ファンの拍手を呼び込むなど、現役選手からも敬意を集めている。
イチローが尊敬される理由の1つとして、米メディアでも度々取り上げられているのが、バットに対する“所作”だ。用具を大切にすることで知られるレジェンドは、ヒットや四球のあとでも丁寧にバットを置いてから一塁に向かうなど、どんなときでも“パートナー”を乱暴に扱うことはしない。MLB公式ツイッターは「験を担ぐ」とのタイトルで、選手の特徴的なルーティンをまとめた動画を投稿しており、その中でバットを大切に扱うイチローも登場。動画には多くのコメントがつくなど、話題となっている。
往年の名選手、ノマー・ガルシアパーラがバッティンググローブを素早い動きで整えるシーンから始まる映像。次に、ブライス・ハーパーがバットでホームベース付近の地面を何度も叩く動きが登場し、3番目にイチローが取り上げられている。
試合前、ダグアウトで壁にバットを立てかけたイチロー。しかし、ポジションやバランスが気になったのか、すぐに位置を少しずらす。他の選手が試合に向けて忙しなく準備を進める中、イチローの仕草は実に丁寧で、バットに対する深い愛情が伝わるシーンだ。
その後、クレイグ・キンブレルが捕手のサインを右手を広げながら覗き込む仕草、フェルナンド・ロドニーがセーブ成功後に天に向かって矢を放つ仕草、ヤシエル・プイグがバットの先端を舌で舐める仕草も登場。最後は、名手オジー・スミスが側転からバク転宙返りを決め、ショートの守備位置につく映像で締められている。
27歳で海を渡り、メジャーを代表する選手の一人となったイチロー。今や、そのルーティンまでも敬意を集めている。