主力大量放出で揺れるマーリンズ、獲得したばかりの二塁手までトレード志願
再建どころか“崩壊”危機!? イエリッチ&リアルミュートに加えてカストロも…
新オーナーに就任した元ヤンキースのスーパースター、デレク・ジーター氏のもとでチーム再建を進めるマーリンズ。しかし、主力の大量放出にはファンなどから批判の声があがっており、クリスチャン・イエリッチ外野手、J・T・リアルミュート捕手ら“新チーム”で主力になると見られていた選手からも不満の声が続出。リアルミュートは移籍を志願するなど、再建どころか“崩壊“とも言える状況となっている。そして、今オフにトレードでの加入が決まり、まだマーリンズで1試合もプレーしていない選手までもトレードを望んでいると、米メディアが報じている。
米誌「スポーツ・イラステレイテッド」は「スターリン・カストロはマーリンズからのトレードを求めている」とのタイトルでレポート。今オフ、ヤンキースへトレードとなったジャンカルロ・スタントン外野手の代わりに、若手投手らとともにマーリンズへの移籍が決まっていたカストロが、早くも放出を志願しているという。
この事実を最初に報じたのは、米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏。「スポーツ・イラステレイテッド」の記事は、この報道を受ける形となっており「ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールによると、二塁手のスターリン・カストロはまだマーリンズでプレー経験はないものの、既にトレードされることを望んでいる。カストロは2010年から2015年まで所属したカブスの時同様、再建プロセスの一部となることを望んでいないのである」としている。
ドミニカ共和国出身のカストロは2006年、カブスに加入。07、08年と地区優勝を飾ったカブスだったが、カストロがメジャーデビューを果たした2010年はすでに低迷期に入っていた。その後、カストロは2015年オフにヤンキースへと移籍。カブスが2016年に世界一に輝いた一方、カストロも昨年は正二塁手としてヤンキースのリーグ優勝決定シリーズに大きく貢献した。