トミー・ジョン手術の種市&西野の復帰メドは? 21年ロッテのカムバック候補

ロッテ・種市篤暉(左)と西野勇士【写真:荒川祐史】
ロッテ・種市篤暉(左)と西野勇士【写真:荒川祐史】

西野、種市が相次いでTJ手術に、レアードは腰椎間板ヘルニアから復帰目指す

 2020年はソフトバンクとシーズン終盤まで優勝を争い、4年ぶりのAクラスとなる2位に躍進したロッテ。藤原、安田ら若い力が台頭した一方で、故障や不振で苦い思いを味わった選手たちもいた。ここでは、昨年は1軍で思うように活躍することができなかったが、打倒ホークスに向けて欠かせない男たちを取り上げる。

○種市篤暉

 2019年に高卒3年目にして先発ローテーション入りを果たすと、7月から8月にかけては日本人投手最多となる23イニング連続奪三振を記録するなどブレークした。規定投球回には到達しなかったが、26試合(17先発)で8勝2敗、防御率3.24の好成績を残し、昨オフには背番号を「16」に変更した。しかし、2020年8月1日の楽天戦で自己ワーストタイ8失点を喫すると、右肘の違和感のため登録抹消。およそ1か月半後の9月14日にトミー・ジョン手術を受け、今季終盤での復帰を目指している。

○西野勇士

 2014~2016年には守護神を務め、侍ジャパンにも選出された実績を持つ。2019年8月には先発に配置転換されプロ初完投・初完封勝利もマークし、2020年はローテーション入りを期待されていた。しかし、昨年6月10日の中日との練習試合で右肘内側側副靱帯を損傷して、同30日にトミー・ジョン手術。支配下登録後初の1軍登板なしに終わり、今季中盤以降の復帰を目指す。

○ブランドン・レアード

 2015年に来日して日本ハムに加入。2016年には39発を放って本塁打王を獲得した。4年間で131本塁打の実績を残し、ロッテに移籍。加入1年目の2019年には32本塁打と期待通りの結果を残したが、2020年は腰の違和感から徐々に不振に。昨年8月5日に登録抹消され一時帰国すると、2か月後の10月19日には腰椎間板ヘルニアの手術を受けてシーズンを終えた。今季は指名打者としての起用も予想される。

○角中勝也

 天才的なバットコントロールで2012年に首位打者、2016年には首位打者と最多安打のタイトルを獲得した。しかしその後は成績を落とし、2020年シーズンは84試合で打率.244、2本塁打とレギュラー定着後では最も低い数字となった。外野手争いでは荻野、マーティンに加えて、藤原、菅野、和田、高部ら若い力が台頭しているが、レギュラー再奪取へ割って入りたい。

○福田秀平

 2019年オフに13年間過ごしたソフトバンクからFA移籍。2020年は開幕戦に「1番・中堅」で出場するなど期待されたが、その翌日に練習試合で受けた死球での右肩甲骨の亀裂骨折が判明する不運に見舞われた。昨年7月23日に再登録されたが、打撃の調子は上向かず62試合で打率.216、5本塁打と物足りない結果に。今季は不振の間に台頭した藤原、菅野らとの激しいレギュラー争いに挑む。

(Full-Count編集部)

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