トレードされた右腕が古巣ファンに手書きの御礼「僕の心の中の特別なもの」
アストロズからパイレーツへ移籍のマスグローブがツイッターで公開
今オフの移籍市場で大きな注目を浴びていた右腕ゲリット・コールが13日(日本時間14日)、パイレーツからアストロズにトレード移籍した。これに伴い、アストロズからは4選手がパイレーツへ移籍。その中の1人、25歳右腕のジョー・マスグローブがアストロズ、そしてヒューストンのファンに宛てた“手書き”の御礼メッセージを自身のツイッターで公開。ファンから大きな反響を呼んでいる。
マスグローブは2011年ドラフト1巡目(全体46位)指名でブルージェイズ入りしたが、2012年7月に総勢9人が移籍する大型トレードでアストロズ入りした。2016年に先発投手としてメジャーデビューを果たすと、昨季は先発と中継ぎの二役をこなし、38試合(15試合に先発)で7勝8敗、防御率4.77の働きで、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献した。
トレードされた13日は、奇しくもアストロズのファン感謝デー。ヒューストンの地元ファンとの触れあいを楽しんだ後で、パイレーツへのトレードが決まった。自身にとって2度目のトレードとなるが、メジャーデビューを果たし、世界一に輝いたアストロズは特別な場所だったようで、球団とファンへの感謝の気持ちをノートに手書きでしたため、その写真をツイッターで公開した。
「ヒューストン・アストロズのような球団の一員になれる選手は、そう多くはいない。この球団のあらゆる人が、僕と僕の家族に対して最高レベルの敬意を持って接してくれた! 史上最高のチームの1つとして記憶に残るであろうチームのメンバーでいられたなんて、本当に恵まれていたし幸運だった。僕は今、たくさんの思い出とワールドシリーズ優勝リングを手に入れた。これは生涯大切にするよ。
ヒューストンのファンの皆さん…あなたたちは僕に“家族”という言葉の、まったく新しい解釈を教えてくれた。ハリケーン・ハーベイの被害に苦しんでいた時、あなたたちがチームのため、そしてヒューストンの街のために成し遂げてくれたことは、決して忘れません!“ヒューストン・ストロング”は僕の心の中に特別なものとして常にあり続けます。
スプリングトレーニングで新しいチームメイトに会うこと、僕が学んだことや得た経験を生かすこと、そしてパイレーツが特別なことを成し遂げる手伝いをすることが、本当に楽しみで仕方がないよ!H-タウン(ヒューストン)、いろいろとありがとう。スティール・シティ(ピッツバーグ)へ新たな一歩を踏み出すよ!やってやろうじゃないか! ジョー・マスグローブ」
アストロズのファンは、この手書きメッセージに心を打たれたようだ。マスグローブの前途を祝すメッセージが数多く寄せられた。
「僕たちのユニフォームを、誇りを持って着てくれてありがとう。パイレーツでも成功することを楽しみにしているよ」
「寂しくなるよ。ヒューストンの街のために戦ってくれてありがとう」
「君こそ男だ。ピッツバーグでやってやれ」
「このチームのために本当にありがとう。パイレーツでも頑張って。アストロズのためにカブスとカージナルスを倒してくれるよね?」
「まだまだキャリアは長いから、またヒューストンに戻ってくることを願ってるよ」
近年は、移籍した選手が古巣の地元紙に御礼のメッセージ広告を掲載することが流行していたが、丁寧に書かれた手書きのメッセージは、ファンの心に強く響いたようだ。