大谷上陸に米ゲーム界の混乱続く “2人扱い“に続き「ルールそのものを変更」
米で人気のファンタジー・ベースボール、CBSでは大谷1人を投手でも野手でも起用可能に
日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でエンゼルスに移籍する大谷翔平投手について、米CBSスポーツは超人気シミュレーションゲーム「ファンタジー・ベースボール」で“1人扱い”とすることを決めた。前代未聞の二刀流右腕は、米ヤフースポーツの「ファンタジー・ベースボール」では「投手」「野手」の“2人扱い”にするという歴史的な決定を下していたが、CBSスポーツでは別の形を模索。そして、1人の大谷を投手としても打者としても起用できる形に“ルール変更”したという。
CBSスポーツは「2018ファンタジーベースボールドラフトの予習:正式には、オオタニは一人だけである」とのタイトルで特集記事を掲載。その中で「オオタニのような選手は長い間メジャーには現れていない」として、実在の野球選手でチームを構成し、実際のメジャーリーグの試合での成績をポイント化して総合点を競う「ファンタジー・ベースボール」での大谷の扱いについて伝えている。
記事では、現在メジャー随一の「打てる投手」として代打で起用されることもあるマディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)を例にあげ、登板しない日に野手としては出場するようなことはないという事実を紹介。さらに、メジャーでは200打数、45イニング登板に達した選手は1945年以来現れておらず、バムガーナーも97打席以上は記録したことがないというデータにも触れている。
その上で「ファンタジーアナリストたちはそのおかげで仕事をしやすかった。既に確立されたやり方はこんな感じで統率されている:投手は投げる、打者は打つ。さらに言えば、投手は投球に関しての評価を得て、打者は打撃に関する評価を得るのだ」と、近年の流れを回顧。ただ、大谷の“上陸”でこの形が大きく変わる可能性がある。そこで“ルール変更”するという結論に至ったという。