ダル獲得にも動くヤ軍、NY紙が独特表現で“称賛”「正式に悪の帝国に戻った」
今オフはスタントンも補強、サバシアも“悪の帝国”復活に笑み「願ったり叶ったりだ」
バッテリー陣のキャンプインまで1か月を切ったメジャーでは、今季に向けたオフの戦力補強が大詰めを迎えている。今オフは例年以上に移籍市場の動きが遅く、投打の目玉選手がまだ無所属のままだが、各球団のGMたちは積極的にトレードを行うなど、戦力を整えつつある。各所から発表された今季の成績予想では、アストロズとドジャースが再びワールドシリーズで対戦するのではないかという予測もされているが、スポーツギャンブルの中心地・ラスベガスの「Vegasinsider.com」によれば、今季のワールドシリーズ優勝候補筆頭にはヤンキースの名前が挙がっているという。
昨年12月、ヤンキースはマーリンズから昨季59発を放ち、ナ・リーグMVPを獲得したジャンカルロ・スタントン外野手をトレードで獲得。昨季新人王のアーロン・ジャッジ外野手と破壊力抜群のコンビが誕生した。さらに、昨季終了時で契約を破棄してFAになれるオプトアウト権を持っていた田中将大投手は残留を表明。FAとなったCC・サバシア投手とも再契約する一方で、若手有望株の流出も阻止した。
この一連のオフの動きを受け、地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」では「2018年ワールドシリーズ本命・ヤンキースが正式に悪の帝国へと戻った、しかもそれを享受している」とのタイトルで特集を展開。メジャー史上最大契約を持つスタントン獲得した上に、現在もダルビッシュ有投手(ドジャースFA)の獲得を狙う姿勢に、スター選手が勢揃いしたかつてのヤンキースの姿を重ね合わせている。
さらに、サバシアが先日「去年のヤンキースは誰もが愛するチームで、心温まる話にもなった。だけど、ジャンカルロ(スタントン)を獲得しただけで嫌われ者に舞い戻りだ。それこそ願ったり叶ったりだ。自分たちは最高のチームで試合に臨み、全試合で対戦相手をすべて撃破したいんだ」と、笑いながらテレビ番組で語ったことにも触れ、「悪の帝国の復活を正式に認めた」と指摘した。
果たして、ヤンキースはダルビッシュをも獲得し、“悪の帝国”の名前をほしいままにするのか。ワールドシリーズ制覇のためなら手段を厭わない補強に、地元メディアも胸をすかせているようだった。
(Full-Count編集部)