DeNA三浦新監督が語った“リーダー論”とは? 「話しづらいと思われると損」
故郷の奈良・橿原市の亀田忠彦市長とオンラインで対談
今季からDeNAを指揮する三浦大輔監督が21日、出身地・奈良県橿原市の亀田忠彦市長とオンラインで対談した。同市で生まれ、高校卒業までの18年間を過ごしたという三浦監督は「いろんな思い出がたくさんあります」と自身の“原点”を見つめ直した。
コロナ禍で直接市役所を訪問することは避けたが、三浦監督は「(昨年11月の)監督就任会見の前日に、橿原の実家に帰り、墓参りもした。故郷の懐かしい空気に触れ、心が落ち着いた」と明かし「子供の頃から橿原で野球をやりながら、橿原神宮に毎年初詣に出かけ、屋台の雰囲気が好きでした。女房も橿原市出身で、結婚式も橿原神宮。高校3年夏の最後の試合も、橿原の球場での県大会決勝でした」と感慨深げに振り返った。
一方、亀田市長は1972年9月26日生まれで、三浦監督より1歳上の48歳。2019年10月の市長選で初当選した。亀田市長から組織を率いる上でのアドバイスを求められると、三浦監督は「僕も去年2軍監督をやらせてもらって、選手とのコミュニケーションも大事だが、スタッフと話すことも大事だと感じた。監督という立場になっても、話しづらいと思われると損。日頃から話しやすい環境をつくれるように、技術的な指導はコーチに任せて、僕はいろんな人としゃべるようにしています」と語った。
最後は橿原市民へ向けて「某球団のファンの方がたくさんいらっしゃると思いますが、僕が橿原市出身ということで、横浜DeNAベイスターズも応援してくれたらと思います。コロナ禍で大変ですが また球場に足を運んで野球を楽しんでいただけたら」と、関西で多数を占める阪神ファンを意識したメッセージで締めた。
終了後のオンライン会見では「僕自身も阪神ファンでした」と明かした三浦監督。DeNAにとって阪神は、昨季も9勝12敗3分けと負け越すなど長年の天敵とあって、「特に甲子園球場では1本のヒットで相手が盛り上がる。独特の雰囲気の中でも自分を見失わないでほしい」と語った。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)