プロ野球若手の半数が「引退後に不安」 進路希望は会社経営者…NPBがアンケート結果発表
引退後に就きたい仕事は会社経営者16.3%、高校野球の指導者15.5%
日本野球機構(NPB)は22日、昨年11月に行われた「第17回みやざきフェニックス・リーグ」に参加したプロ野球12球団の選手に対し、引退後のセカンドキャリアに関するアンケートを実施したと発表した。
対象はフェニックス・リーグに参加した12球団所属選手で、256選手にアンケートを配布。233人から回答(回収率91%)を得た。12球団在籍平均年数は3年で、回答者平均年俸は861.6万円。引退後の生活に不安を感じている選手は116人(49.8%)で、不安要素として「進路」が99人(85.3%)にのぼった。「引退後の進路について考えているか」との問いに、考えている15人(6.4%)、なんとなく考えている83人(35.6%)、考えていない105人(45.1%)、回答なし30人(12.9%)だった。
「引退後どのような仕事をしてみたいか」については、会社経営者16.3%、高校野球の指導者15.5%、NPB12球団の監督・コーチ14.6%、教員免許を取得して教師9.9%、12球団のスカウト・スコアラー9.4%だった。会社経営者は19年に続いてトップだった。
高校野球の指導者は18年4位、19年3位タイだったが、20年は2位まで上がった。「プロ・アマが主宰する『学生野球資格回復研修』を受講すれば学生野球指導に携わることができることを知っているか」との質問には、手続きまで良く知っている12人(5.2%)、聞いたことはあるが詳細は知らない156人(67.0%)、全く知らない59人(25.3%)、回答なし6人(2.6%)。高校野球の指導者転身に興味を持っているプロ野球の若手選手は増えてきているようだ。