田中将大のヤ軍再契約は完全消滅? 米TV局が挙げた“サプライズ残留”の3つの可能性
18年14勝タイヨンをパイレーツとの交換トレードで獲得、ヤンキースは先発陣が揃ったが…
ヤンキースは24日(日本時間25日)、パイレーツとの交換トレードでジェイムソン・タイヨン投手を獲得したと発表した。パイレーツには若手有望株4選手が移る。さらなる先発投手の補強でFAとなった田中将大投手と再契約する可能性は極めて低くなった。
29歳のタイヨンは2010年ドラフト1巡目(全体2位)でパイレーツ入りして16年にメジャーデビュー。17年に精巣がんの疑いで手術を受け、18年に14勝、防御率3.20をマークして復活。19年に右肘のトミー・ジョン手術を受けて昨季は全休。今季は故障明けのシーズンとなる。
先発タイヨンの獲得で田中と再契約する可能性はなくなかったのか。「タイヨンのトレード:なぜヤンキースはローテーションにおける別のリスクを取るのか、そしてそれがマサヒロ・タナカに意味するものは」と報じたのは、米放送局「CBSスポーツ」だった。タイヨンが加わるヤンキースの先発ローテは剛腕コール、セベリーノ、クルーバー、ヘルマン、モンゴメリー、ガルシアと頭数は揃った。それでも、タイヨン、セベリーノは故障明け、ヘルマンはDV処分明けのシーズンと不安が残る。同局は「確実にイニングを食ってくれる投手よりも、リスクはあるが、健康であればインパクトを与えられる投手で賭けに出た」と今回のトレードを評価した。
田中については「十中八九マサヒロ・タナカのヤンキースでの時代に終わりを告げることになるだろう」としたものの、同時に“ウルトラC”の可能性を指摘。「ぜいたく税ラインを超えないようにタナカが莫大な減額を受け入れる」、「ヤンキースがギアを上げて、ぜいたく税を超えて補強する」、「田中に見合った額を空けるためにヤンキースが誰かをトレードする」と3つのポイントを挙げた。
米メディアでも田中の8年ぶり日本球界復帰の可能性が指摘されている。CBSスポーツはエンゼルス、ブルージェイズ、フィリーズを獲得候補に挙げ、「ここ数週間まではタナカとヤンキースの再契約は実際的で必然的なものだと思われていた。いまや、再契約はサプライズとして受け取られるだろう」とした。田中のサプライズ残留はあるのだろうか。
(Full-Count編集部)