最速152キロ19歳右腕、長身投手にイケメン新人…西武の1軍キャンプで期待の若手
ルーキーでは4位の若林と6位のブランドン大河の2人が1軍キャンプに抜擢
2021年のキャンプインまで残すところ1週間ほど。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当面の間は無観客での実施となる12球団の春季キャンプだが、各球団は続々とこのキャンプの1軍、2軍の組み分けを発表していっている。
2年ぶりのリーグ優勝を目指す西武の春季キャンプは、足首の故障で昨季不振を極めた主砲の山川や右肩痛のドラフト1位ルーキー渡部、ベテランの松坂や内海らがB班(2軍)スタートに。一方で1軍キャンプに抜擢された楽しみな若手もいる。
〇若林楽人外野手
ドラフト4位で駒大から入団。50メートル5秒8の俊足が売り物だ。右投右打。大学生活最後の4年生秋のリーグ戦で10試合で4本塁打13打点、打率.310と自己最高の数字をたたき出した。名門・駒大で主将を務めた点は、西武黄金期のチームリーダーだった石毛宏典氏と同じ。そのリーダーシップも将来性を感じさせる。
〇タイシンガーブランドン大河内野手
米国人の父、日本人の母を持ち、インパクトのある名前と彫りの深いイケメンぶりでも注目を集めているドラ6ルーキー。登録名は「ブランドン」。右投右打で走攻守にバランスが取れている。ポジションが重なる同期入団の渡部が出遅れた中で、ひと足先にアピールできるか。
〇牧野翔矢捕手
2018年ドラフト5位で石川・遊学館高から入団すると、高卒ルーキーにして1年目から2軍戦44試合に出場。ところが昨年は一転、6月に右有鉤骨骨折で手術を受けた影響で、出場試合数が22試合に半減した。1軍キャンプでは、同じ右投左打の捕手で尊敬してやまない森から何を吸収するか。
〇川野涼多内野手
スイッチヒッターの遊撃手と、松井稼頭央2軍監督の現役時代に重なる。熊本・九州学院高からドラフト4位で入団し、1年目の昨年、2軍で58試合に出場して打率.242、3本塁打12打点3盗塁と経験を積んだ。センス抜群で、パワーが付けば意外に早く1軍デビューを果たしそうな素材だ。
〇渡邉勇太朗投手
埼玉・浦和学院高3年時代の2018年に夏の甲子園を沸かせ、ドラフト2位で入団した20歳の大器。191センチ、91キロの体格から投げ込む速球は魅力いっぱい。昨年イースタン・リーグでは4試合0勝1敗、防御率5.24に終わったが、3年目の今季は華々しい1軍公式戦デビューを期待される。
〇井上広輝投手
ヤクルト奥川、ロッテ佐々木朗と同い年の19歳。東京・日大三高時代は2年生で春夏連続甲子園出場を果たし、ドラフト6位でプロの門を叩いた。最速152キロの伸びのある速球は将来性十分。昨年イースタン・リーグでは短いイニングながら2試合に登板し、11月の宮崎フェニックスリーグでは先発を任され好投した。1軍キャンプ抜擢を飛躍へ結び付けたい。
(Full-Count編集部)