中日の新助っ人右腕ジーが新球習得に意欲 動機は90年代コメディー映画!?
カルト的人気誇る「ミスター・ベースボール」からヒント
中日と1年契約を結んだ元メッツのディロン・ジー投手が、新球習得に意欲を燃やしていることが分かった。21日(日本時間22日)に出演したMLBネットワークの番組内で「シュートを習いたい」と明言すると同時に、驚きの理由も明かした。
メッツやロイヤルズなど4球団で8年のメジャー経験を持つジーは、通算165試合(先発128試合)で51勝48敗1セーブ、防御率4.09を記録する右腕だ。MLBネットワークの番組に出演したジーは、元メジャー外野手のハロルド・レイノルズ氏に「日本ではメジャーとは違ったいろんな球種を投げると聞くけど、新たに習得したい球種はある?」と聞かれると、「サインをした後で映画『ミスター・ベースボール』を見たんだ。だから、シュートを投げてみたいね」と即答。すると、レイノルズ氏は大喜びした。
映画「ミスター・ベースボール」とは、1992年に米国公開(日本公開は1993年)されたカルト的人気を誇る野球コメディー映画だ。トム・セレック演じるヤンキース強打者が、突如日本の中日ドラゴンズにトレードされるストーリー。主人公は破天荒な言動で日本で大騒ぎを引き起こすが、高倉健演じる監督の下、次第にチームになじみ大活躍を見せる。ストーリーの中で、主人公が日本の投手の投げるシュートに手こずらされることもあり、アメリカではシュートを魔球のように考える向きも多い。
映画に登場する中日入りするジーは、“予習”のためか契約後に見直した映画に感化され、シュートの習得を決意したようだ。ツーシームを軸にスライダーやチェンジアップ、フォーシーム、カット、カーブも投げる右腕だが、これにシュートが加われば、文字通り“7色の球”を操る男になる。
ジーがどのタイミングでシュートを習得し、披露するかも楽しみにしたい。
(Full-Count編集部)