チーム初完封のロッテ・石川歩 快投支えたカーブの威力とは

「本人が思っているよりも打者は嫌がるタイミング」

 ロッテの2年目・石川歩投手が28日の本拠・西武戦で9回2安打完封勝利。昨年10月1日の同じく西武戦以来、自身2度目、今季チーム初の完封勝利を挙げた。お立ち台に上がった右腕は「絶景です」と晴れやかな気持ちでライトスタンドのファンの応援に感謝した。

 4回先頭の栗山に許したヒット以降、1人も走者を出さない内容だった。石川は今年、シンカーの習得に努め、この試合でも効果的に使った。だが、好投につながったのは緩急をうまく使ったピッチング。特に緩いカーブが光った。

 石川は社会人時代の2013年、中国・天津で行われた第6回東アジア競技大会に出場し、優勝。当時の監督で石川の投球術を知る小島啓民氏に、同投手の投球を解説してもらった。

「プロ入りしてからは、低めのコントロールの精度がさらにアップし、四死球で崩れない」

 小島氏は1年半前からの成長について、そう語っている。

 西武戦でも多く投げたカーブは社会人時代から注目しており、「石川投手のカーブは、本人が思っているよりも打者は嫌がるタイミングを持っている。縦のカーブが加わり、もともとキレがあるストレートが生きた。 横の変化に加え、縦の変化に緩急を使えるということもあり、打者からすると的を絞りづらい 」と分析。石川本人も試合後「カーブが低めに決まってよかった」とコメントしている。

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