侍ジャパン稲葉監督、楽天復帰の田中将大に期待「ジャパンにとってはありがたい」
田中は出場に意欲「出たい。金メダルを取りたいと思っている」
今夏の東京五輪で悲願の金メダル獲得を目指す侍ジャパンの稲葉篤紀監督が3日、沖縄県金武町の楽天春季キャンプを視察。8年ぶりに日本球界に復帰した田中将大投手について「非常にうれしいニュースでしたね。まさかという気持ちでしたし、日本の野球界にとっても、ジャパンにとってもうれしいことだと思います」と期待した。
田中のキャンプ合流は中盤の予定で、直接対面とはいかなかったが、稲葉監督は「ジャパンにとってはありがたい」とコメント。日米通算177勝のメジャー帰り右腕が加われば、指揮官にとってこれ以上心強いものはない。「(ジャパンへの)熱い気持ちを出してもらえると、他の選手もそういう気持ちになる。近々(田中と)連絡とって、コミュニケーションを取りながら徐々に進めていきたい」と述べた。
田中は過去に2008年北京五輪、2009年WBC第2回大会、2013年WBC第3回大会で日の丸を経験。今年1月30日の楽天入団会見では、東京五輪について「出られないと思っていた中で延期になり、出るチャンスがあるということなので、選ばれたら断る理由なんてない。出たいと思っています。北京五輪に出ましたけど、悔しい思いをしています。自国開催ですし、金メダルを取りたいと思っている」と意欲を示していた。
会見での田中の言葉を聞き、稲葉監督は「非常に重たいと言いますか、北京を戦った同志ですから。悔しさを持ってるのも知りましたし、ジャパンへの熱い思いも知りました」と発言。「経験豊富ですので、たぶん田中投手の話を聞いてみたい若い子たちも多いと思う。先頭に立って球界を引っ張っていく存在であってほしい」とエールを送った。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)