松坂大輔復活なるか、日ハム清宮はプロで通用するか―今春キャンプの見所は?

中日・松坂大輔(左)と日本ハム・清宮幸太郎【写真:荒川祐史、石川加奈子】
中日・松坂大輔(左)と日本ハム・清宮幸太郎【写真:荒川祐史、石川加奈子】

いよいよ球春到来、プロ野球12球団がキャンプイン

 ついに、この季節がやってきた。2月1日。プロ野球12球団が沖縄、宮崎、そしてアメリカ・アリゾナ州で一斉に春季キャンプをスタートさせる。シーズンの行方を占う重要な1か月間。各球団がリーグ優勝、そして日本一に向けて、厳しいトレーニングを積み重ねていく。

 このキャンプインを前にして、早くも注目を集めているのが、沖縄・北谷町で1軍がキャンプを行う昨季セ・リーグ5位の中日だ。ソフトバンクを退団し、テストを受けた松坂大輔投手が入団。背番号「99」を背負った「平成の怪物」がいかなる姿を見せるのか。ソフトバンクでは肩の故障に苦しみ、3年間で1軍わずか1試合登板に終わっており、果たして投げられるだけの状態を取り戻しているのか。そして、戦力となるだけのボールを投げられるのか。注目点は尽きない。

 周囲から熱視線を浴びる選手と言えば、もう1人。日本ハムのドラフト1位ルーキーの清宮幸太郎内野手だ。12球団で唯一、海外となるアメリカ・アリゾナ州でキャンプをスタートさせる日本ハム。メジャーのキャンプも行われるスコッツデールで、7球団が競合したゴールデンルーキーがド派手な“デビュー”を飾るか。松坂と清宮、この2人が中心となって、メディアを賑わすことになるだろう。

 一方、中日から15.5ゲームも離され、最下位に沈んだヤクルトは沖縄・浦添市でキャンプイン。昨季は球団ワーストタイ記録となる96敗を喫する屈辱の1年となり、指揮官に復帰した小川淳司新監督の下で再出発を図る。1軍キャンプに組み込まれた新人6選手に加え、ヘッドコーチとして久々にユニホームに袖を通す宮本慎也コーチがいかなる指導を行うかも楽しみだ。 

 昨季パ・リーグの最下位となったロッテは、昨季限りで現役を引退した井口資仁氏が、監督として初めて春のキャンプに臨む。1、2軍を分けず、選手たちにとっては横一線でのスタートとなる。常勝軍団となったソフトバンクからロッテに移った鳥越裕介、清水将海両コーチがいかなるエキスを新天地に加えるかも浮上の鍵を握る。

 見所を挙げていけば、尽きることのない春季キャンプ。主力選手の仕上がりに加え、新人たちの力がいかほどかも気になるところ。球春到来。プロ野球ファンにとっては、心躍る日々が、いよいよ始まる。

(Full-Count編集部)

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