中日・根尾は「昨年と違う」 いきなり3安打アピールに立浪臨時コーチが感じた変化

「1番・遊撃」で先発出場し3安打と活躍した中日・根尾昂【写真:小西亮】
「1番・遊撃」で先発出場し3安打と活躍した中日・根尾昂【写真:小西亮】

“間合い”がテーマ「小手先のバッティングではなく、振れる体勢を」

 中日の根尾昂内野手が13日、今季初の対外試合となるDeNAとの練習試合(北谷)で、いきなり3安打を放ってみせた。遊撃でのレギュラー奪取を目指す勝負の3年目。今キャンプで手取り足取りの熱血指導をしている立浪和義臨時打撃コーチも、確かな成長を感じている。

 根尾は「1番・遊撃」でスタメン出場。先頭で迎えた第1打席でDeNAの先発・上茶谷から右前へ。6回の第3打席では、浜口から左翼線への二塁打を放ち「甘く来たんで、大振りせずにコンパクトに打てた」とうなずいた。先発ローテの一角として期待される両投手から快音を奏で、さらに先頭で迎えた8回には左腕の砂田から中前にポトリと落ちる当たりを放って“猛打ショー”と大暴れだった。

 3代目ミスタードラゴンズによる「立浪塾」で日々徹底しているのは“間合い”。根尾自身も「投手との間合いをはかること。それは、ずっと立浪さんにも言われている。いかに合わせていくかは、これからも大事になってくると思います」と意識する。

 昨年のキャンプでも与田剛監督に依頼されて根尾を指導した立浪氏。今年は「臨時打撃コーチ」として自らの経験をもとに教えを授けている。今季の“初戦”で早速結果が出たことに「初の対外試合で、他チーム投手との対戦で、今日のテーマはいかに自分で振れる体勢を作るかだったが、昨年と違う始動の仕方が分かりだしてきたと思うので、そこは評価したい」と評価した。

 求めるのは、相手や状況に惑わされない確固たる打撃。立浪氏は「相手投手によって、タイミングが合う合わないはあると思うが、小手先のバッティングではなく、振れる体勢を自らつくり、いかに自分の間合い、ポイントで打つかを今後も、このキャンプのテーマとしていきたい」と見据える。

 キャンプも後半に差し掛かり、これからは実戦中心に。根尾は「1本出てほっとしました。去年のオフからやってきた成果がちょっとずつ出始めているのかなと思います」と言うものの、満足には遠い。「まだ状況判断という面では、受けに身なっている部分もある」と課題を整理。立浪塾の成果は「まだまだこんなもんじゃない」と更なるレベルアップを目指す。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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