巨人育成契約の16歳はヤンキースも狙った逸材 長期で育成、生活面もサポート
デラクルーズ内野手、ティマ外野手との育成契約
巨人が、異国の“若き逸材”の育成に乗り出す。昨年11月と今年3月にドミニカ共和国でトライアウトを実施。ともに16歳のホセ・デラクルーズ内野手とフリアン・ティマ外野手を育成選手として契約した。特にデラクルーズは、ヤンキースも獲得に興味を示していたプロスペクト。プレー面だけでなく生活面でもサポートし、金の卵の孵化を促す。
182センチ、76キロのデラクルーズは右投げ右打ちの内野手。背番号は「007」に決まり「ジャイアンツでプレーできる機会を得たことを神様に感謝します。言葉や文化の違いに慣れ、1日でも早く日本でプレーしたいです」とコメントした。
スペイン語版MLB公式サイト記者フランシス・ロメロ氏がツイッターで伝えたところによると、デラクルーズは同国のモレノ・アカデミーに在籍し、遊撃ではエリートレベル。次のインターナショナル契約期間にヤンキースと100万ドル(約1億500万円)前後で契約すると見られていたが、その契約は合意に至らなかったという。
一方、193センチ、86キロと大型のティマは右投げ右打ちの外野手。背番号は「013」に決まり、球団を通じて「ジャイアンツと契約ができて大変うれしいです。神様に感謝します。自分の国と違うので、まずは日本語や文化に早く慣れなくてはと思っています。メンタルとフィジカルの面をしっかり準備して、来日できる日を楽しみにしています」と意気込んだ。
高校2年生の世代にあたる2人。球団としては、まだ16歳と若い素材を長期的に育成していく。さらに、グラウンド上だけでなくプライベートでもサポートする方針で、日本語や日本文化、教養などの教育プログラムも合わせて実施していくとみられる。
素材は申し分ない若き才能たちを長い目で見て育成できれば、数年後のチームを支える大きな存在になるのは間違いない。これまで実績十分の“助っ人”を招聘してきた外国人選手獲得の新たな選択肢となっていくかもしれない。
(Full-Count編集部)