菅野智之と再びバッテリーを… 巨人・小林誠司が悔しさを乗り越えて復活期す

巨人・小林誠司【写真:荒川祐史】
巨人・小林誠司【写真:荒川祐史】

昨年は2度の骨折、日本シリーズの舞台には立てなかった悔しさを力に変える

 2021年シーズン開幕に向け、各球団ともキャンプ終盤に差し掛かっている。すでに練習試合が行われ、3月2日からはオープン戦が始まる。そこで、Full-Count編集部では「期待のイチ押し選手」を各球団1人ずつピックアップ。3年連続のリーグ優勝、悲願の日本一を目指す巨人からは小林誠司捕手をあげたい。

 苦しい一年を過ごした小林だが、やはり存在感はある。復活を期待するのはファンだけではなく、チームメートも同じだ。広島との練習試合ではドラフト1位の平内龍太投手とバッテリーを組み、二塁への盗塁を阻止した。この肩が何よりも相手チームの盗塁抑止力となり、投手に安心感を与える。

 昨年は、開幕3戦目の阪神戦で死球を受け、左尺骨骨折で離脱。9月中旬に復帰も、10月にはイースタン・リーグの試合で右手示指末節骨骨折。この魅力の肩を見る機会が少なかった。ソフトバンクとの日本シリーズの舞台に立てなかった。1軍出場は10試合に終わった。先発マスクは大城がかぶることが増えた。

「今までに経験のない悔しさだった。もう一度、心身共に一から鍛え直し、自分が一番下手くそなんだと、一から勝負していきたい。キャンプのスタートから全力でやれるようにしたい」

 そう巻き返しを誓って、短いオフを過ごしてきた。キャンプでは若手投手を鼓舞し、課題の打撃にも精力的に取り組んでいる。開幕戦からスタメンマスクをかぶることを目指す。3月26日の開幕は菅野智之投手がマウンドに立つことになるだろう。同い年のエースとはずっとバッテリーを組み、2017年には最優秀バッテリー賞も受賞した。昨季は1試合だけだったコンビの復活となれば、他球団にとっても脅威だ。

 2月5日に2人は沖縄・平和祈念公園を慰問した。菅野を受ける捕手を決めるのは監督、首脳陣であり、競争を勝ち抜いた選手になるが、こうして2人が揃うと“スガコバ”バッテリーの復活を期待する声は聞こえてくる。そういう声に対して、エースの菅野は「誠司とは2年目からずっとバッテリーを組んでいますが、特別な思いはあります」と思いを明かしている。「僕も今年にかける思いは強いですし、誠司は僕以上にそういう気持ちだと思うので、何とかアピールしてください(笑)」と期待を寄せている。

 小林も「今年は体も万全ですし、その中で相当の覚悟を持ってやっていかなければいけません。自分の力でアピールしてまたバッテリーが組めるように、チームの力になれるように頑張りたいです」と強い気持ちを示した。これまでもお互いで高め合い、信頼関係が構築してきた。ともにこれまで経験のない特別なオフを過ごし、2021年シーズンは勝負の年。置かれた状況が今までにない力を呼び起こし、小林がペナントレースでさらなる存在感を示すような活躍を期待したい。

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巨人の練習試合・オープン戦の日程

2月
23日 ヤクルト戦(13時・浦添)
25日 中日戦(13時・那覇)
27日 広島戦(13時・那覇)
28日 DeNA戦(12時・那覇)

3月
3日  ヤクルト戦(15時・東京ドーム)
4日  ヤクルト戦(15時・東京ドーム)
6日  日本ハム戦(18時・札幌ドーム)
7日  日本ハム戦(13時・札幌ドーム)
9日  ソフトバンク戦(18時・PayPayドーム)
10日  ソフトバンク戦(18時・PayPayドーム)
12日  オリックス戦(18時・京セラドーム)
13日  オリックス戦(18時・京セラドーム)
14日  阪神戦(13時・甲子園)
16日  中日戦(18時・バンテリンドーム)
17日  中日戦(18時・バンテリンドーム)
19日  ロッテ戦(18時・東京ドーム)
20日  楽天戦(14時・東京ドーム)
21日  楽天戦(14時・東京ドーム)

開幕戦 3月26日 DeNA戦(18時・東京ドーム)

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(Full-Count編集部)

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