西武は期待の新戦力躍動、楽天は捕手争い激化 活気を帯びる春季キャンプ
誕生日の楽天・島内はケーキまみれ
2月2日、多くの球団にとって春季キャンプ第1クール2日目。この期間にチームの結束を強める必要がある一方、限られたポジションをかけたチーム内競争も、キャンプの見所の1つとなる。ここで印象的なシーンを振り返りながら、楽天と埼玉西武の注目選手をチェックしていきたい。
【楽天】
多くの若手投手が参加しているA班キャンプはこの日も熾烈なアピール合戦となった。A班に抜擢された近藤弘樹投手、渡邊佑樹投手、寺岡寛治投手の新人3投手は2日連続のブルペン入り。中でも渡邊は、全体練習終了後にも再びブルペンへ向かい、入念にフォームをチェックした。山梨県出身の唯一のプロ野球選手である22歳の新人左腕。そのルーキーイヤーに期待が高まる。
この日の終盤には、捕手陣が揃ってバッティング練習に参加。梨田監督が見つめる中、山下斐紹ら4選手が汗を流した。嶋基宏がB班スタートとなった今キャンプ、未来の正捕手をめぐる若手捕手たちの争いも加速している。
また、昼休憩中には、この日が28歳の誕生日だった島内宏明外野手を、後輩たちがお祝い。2年目の田中和基外野手が、島内の顔をケーキまみれにする微笑ましい光景が見られた。
【埼玉西武】
期待の新戦力が大いに躍動。投内連携では巨人から加入した高木勇人投手が軽快な守備を披露し、ワグナー投手、カスティーヨ投手の両外国人投手がブルペン入り。チームメイトも思わず唸るような力強い球を投げ込んだ。
4年目の山田遥楓内野手は、早出で内野の守備練習に励んだ。現役時代、名手として鳴らした辻監督から指導を受け、全体練習でも松井稼頭央外野手、中村剛也内野手とともに汗を流した。松井を始め多くの選手たちとの競争が、チームを活性化させている様子がうかがえる。
期待の戦力が現れるキャンプも2日目が終了。この模様はパ・リーグTVでも中継、配信された。ニューヒーローの誕生を予感させる2月。1日たりとも目を離すことができない。