プホルス引退報道から一転「正式発表ではない」 夫人の投稿に米メディア混乱
引退を示唆する投稿をした夫人は後に投稿を修正
殿堂入りが確実視されている名打者が、愛妻によって混乱に巻き込まれた。22日(日本時間23日)、エンゼルスのアルバート・プホルス内野手が今季限りで現役引退すると米メディアが一斉に報道。きっかけはデイドラ夫人によるインスタグラムの投稿だったが、直後に訂正されて翻弄される形となった。
キャンプ初日となった22日、デイドラ夫人は「スポーツ界で最も驚くべきキャリアの1つ、今日はその最後のシーズンの初日です。夫であるアルバート・プホルスの話です」などと綴った。この投稿にプホルス本人がハートの絵文字で返信。これを受け、米メディアは一斉に「プホルス、今季限りで現役引退へ」と報じた。
しかし、この反響に驚いたのか、デイドラ夫人はすぐに投稿を編集。「今日は(契約によれば)最後のシーズンの初日です」とあくまでエンゼルスでの契約最終年という意味であったとの趣旨で訂正。さらに後から「これはプホルス現役引退の正式な発表ではありません」と前文に付け足し、騒動の沈静化を図った。
MLB公式のマーク・フェインサンド記者らが関係者の証言として、「アルバート・プホルスは2021年のシーズン後もプレーを続けるか否かまだ決断していません」と報じるなど、結果的に引退報道は否定された。ただ、夫人の投稿によってメディアもファンも翻弄された。
41歳のプホルスは2001年のメジャーデビューから10年連続で打率3割、30本塁打、100打点をマークし、3度のMVPを受賞。通算662本塁打は歴代5位、3236安打は同14位、2100打点は同3位と将来の殿堂入りが確実視されている。今季は2011年オフにエンゼルスと結んだ10年総額2億4000万ドル(約257億円)の契約の最終年。球史に残る名選手の最後の年になるのか、目が離せない。
(Full-Count編集部)