鷹、キャンプが終わっても猛練習? 小久保ヘッド「二部練習構想」明かす
オープン戦がスタートする3月2日以降も若手選手に二部練習を課す
ソフトバンクは26日、宮崎市内で行っていた春季キャンプを打ち上げた。オリックスと練習試合を行うため、宮崎に留まり、28日に帰福する予定だ。
この春季キャンプで注目を集めた存在が新たに就任した小久保裕紀ヘッドコーチ。野手陣には「1日1000スイング」をノルマに課して、徹底的にスイングの力をつけさせた。9年ぶりにホークスに復帰し、初めてのキャンプを終え「考えていたメニューはある程度こなせた。スイングや打球の強さは全体的に増してきたと思う」と成果を感じたようだ。
振って、振って、振りまくる、1か月弱のキャンプを終えたソフトバンクだが、“小久保流”は福岡に戻ってからも継続されることになった。28日のオリックスとの練習試合を終えてからA組は帰福する予定。3月2日の中日戦から福岡で再始動となるが、そこからも“振りまくりキャンプ”は続くことになる。
小久保ヘッドはこの日「11日に東京に移動しますけど、それまではキャンプのイメージで、監督からも『強化に充ててほしい』と言われている。二部練習みたいなイメージでやります」とプランを明言。オープン戦が始まっても、若手選手にはしばらく猛練習を課す考えを示した。
従来はオープン戦が始まれば、シーズン中と同じ試合前練習のスケジュールで練習が行われる。ナイターであれば、昼頃からアーリーワークが始まり、14時頃から全体練習が行われ、そして試合に入っていく。
だが、小久保ヘッドの考えでは、強化が必要な若手選手は午前中からペイペイドームに集まり、徹底的にバットを振ることになる。そこから昼食を取り、全体練習がスタート。全体練習では主力が中心になって打撃練習が行われ、若手たちは守備練習や走塁練習に時間を割くことになるという。若手に多くスイングをさせるとともに、主力選手たちの練習時間もきっちりと確保しようという考えだ。
「打球の強さとかは見ていて全体的に増してきたと思う。結果を出すにも、基盤がないと出ないですから」と語った小久保ヘッド。今後、本格化していく実戦での結果を求めつつ、若手には更なる練習を課していく。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)