井口監督「楽しみ」 六大学二塁打記録保持者、ロッテドラ4菅野の評価上昇
益田から二塁打放つも反省忘れず「三塁打にできる当たりだった」
ロッテのドラフト4位、菅野剛士外野手(24)の評価が上がってきた。石垣島キャンプ2度目のシート打撃で、2013年に最多セーブをマークした益田から右中間二塁打を放つと、昨年から先発に再転向した西野からも右前打をマークした。
前日の二塁打1本を含めると4打数3安打。井口監督は「外野の(レギュラー)争いに期待している。スイングのスピードは速いし、ボール球は振らない。しっかり軸回転で、きっちり振っている。今の段階でそれが出来ているので、今後が楽しみ。外野陣もいい刺激になる」と手放しで称えた。
明大では阪神高山と同期で、東京六大学記録の28本の二塁打を放っているが、2年前のドラフトでは指名漏れ。小学生時代の武蔵府中リトルでは楽天のリードオフマン茂木や日本ハムの横尾とチームメイトだけに、負けられない思いは強い。「振りが強いのが自分の長所。そこは変えずにいきたい。(益田からの二塁打は)強いボールだなと感じて、コンパクトにいった結果です。(首脳陣から)三塁まで行けなかったのを指摘された。積極的に次の塁を狙うのはこのキャンプの方針。三塁打にできる当たりだった」と打っても反省を忘れないのは、やはり社会人でもまれてきたからだ。
期待のルーキーは「開幕スタメンは全然見えてこないが、まだキャンプ第1クール。アピールは1年間を通してしていきたい」としっかり前を見据えた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)