鷹・工藤監督「僕が引けなかったばっかりに…」 阪神ドラ1佐藤輝のデビュー弾に自虐
「体もいい体してるし、長打を打てる打力も魅力。いい打者なのは間違いないですね」
■阪神 4-0 ソフトバンク(オープン戦・5日・PayPayドーム)
ソフトバンクは5日、本拠地PayPayドームで阪神とオープン戦を戦い、0-4で敗れた。開幕投手に決まっている先発の石川柊太投手が初回に、阪神のドラフト1位ルーキー佐藤輝明外野手にソロ本塁打を浴びてこれが決勝弾。ソフトバンクも1位で入札したドラ1ルーキーの一撃に工藤公康監督も驚きをあらわにしていた。
阪神のドラ1ルーキーに衝撃デビュー弾を許した。初回2死から先発の石川は佐藤輝に先制のソロ本塁打を許した。外角のボールを左翼ホームランテラス席まで運ばれた。ソフトバンク打線は阪神投手陣の前に無得点に終わり、佐藤輝のソロが決勝点になった。9回の第4打席でも左前安打を放って、この日4打数2安打1打点2得点の活躍だった。
4球団競合の末に阪神に入団した佐藤輝。ソフトバンクも佐藤輝に入札していたものの、くじ引きで外して交渉権を獲得できなかった。この時、くじ引き役だったのが、他でもない工藤公康監督。試合後、指揮官は「打ちましたね、すごいですね。びっくりしました。先々楽しみじゃないですか。僕が引けなかったばっかりに…。引く前に取られていたんですけどね」と自虐し、報道陣を笑わせた。
昨年のドラフトで工藤監督がくじを引いたのは、阪神の矢野燿大監督が当たりクジを引いた後。工藤監督にはどうにもできなかったのだが、指揮官は「体もいい体してるし、長打を打てる打力も魅力。相手を褒めてもアレなんですけど、交流戦で当たることもある。その時には抑えられるようにしてほしい。いい打者なのは間違いないですね」と“逃した獲物”を高く評価していた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)