楽天涌井、OP戦が雨天中止もライブBPで調整登板 打者18人に対し3安打6奪三振
日本ハムからトレード移籍の横尾を3打席連続三振
楽天は12日、DeNAとのオープン戦(静岡)を開始3時間前の午前10時に、雨の天気予報を受け早々と中止決定。急きょ実戦形式のライブBPを行い、先発予定だった涌井秀章投手が登板した。
午前11時。静岡草薙球場にはまだ薄日が差し、雨は一粒の雨も落ちていなかった。涌井がマウンドに上がったが、内野は雨対策のシートで覆われたまま。外野はスタッフや選手が交代で守り、岸孝之投手がセンターを守る一幕もあった。球審役は、ネットの後ろから金森栄治打撃コーチが務めた。
1イニング打者6人(黒川、横尾、村林、和田、武藤、銀次)を、数分のインターバルを挟み3イニング。ランナーは置かず、打者18人に対し、ヒット性の当たり3本、6奪三振1四球。トレードで日本ハムから加入したばかりの横尾を3打席連続三振に仕留めるなど順調な調整を見せた。3イニング目の最後の打者、銀次の痛烈なピッチャーライナーを涌井がキャッチした瞬間、待っていたかのように大粒の雨が降り出した。
涌井は今月26日の日本ハムとの今季開幕戦(楽天生命パーク宮城)で西武、ロッテ時代を合わせて10度目の開幕投手を務めることが決まっている。本番まで2週間のこの時期、マウンドから打者相手に投げることができたのは、せめてもの収穫と言えそうだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)