ロッテ育成ドラ1“和ギータ”がアピール弾 井口監督「1軍でできる素材」
チェンから右翼席へアーチ、憧れはソフトバンク柳田
ロッテの育成ドラフト1位・和田康士朗(BCリーグ富山)と、BCリーグ富山からテスト生として参加しているペゲロがともにシート打撃で本塁打を放ちアピールに成功した。
和田は左腕のチェンから右翼席にアーチを放つと、続く三木の後で打席に入ったペゲロも右翼席へ今キャンプ2本目となる一発を放った。
和田の憧れはフルスイングが代名詞のソフトバンク・柳田。和田のスイングも柳田を思わせるほど豪快で、富山では「ワ(和)ギータ」と呼ばれていたという。支配下に向けアピールに成功したルーキーは「自分のスイングが出来た。振らないと(自分の)魅力はなくなる」と力を込めた。
昨年まで同じチームで共に汗を流してきた和田とペゲロ。和田は「富山ではペゲロが1番、自分は6番か7番。ペゲロが(ロッテに)入れて、自分が支配下にあがり、一緒にできたら嬉しい」と話した。ステップする際に、右膝が前に出て、軸がぐらついていたが、今キャンプにフィジカルアドバイザーで指導している廣戸聡一氏から身体の軸について教わりフォーム固めに成功した。
同氏は「フォースタンス理論」を提唱。アスリートには重心をどこにかけるかで4種類のタイプ分け。和田の場合はつま先の外側にかかるA2タイプだった。そこで身体の軸を意識しながら、左足の股関節に体重を残し、頭を動かさないことを心がけている。
育成ルーキーが見せた豪快な一発に井口監督は「育成の選手がああいう打撃を見せた。必死で支配下登録を勝ち取ろうと頑張っている。まだまだ細いが身体能力は凄い。あれだけ振れるし、足も速い。1軍でできるだけの素材だと思う」と賛辞を送った。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)