ダルビッシュ、やはり4年ぶり開幕投手? 指揮官示唆「193センチより高い誰かに…」
ダルビッシュは身長196センチ、“ライバル”スネルは193センチ
■ロイヤルズ – パドレス(オープン戦・日本時間23日・サプライズ)
パドレスの開幕投手は誰になるのか――。4月1日(同2日)の開幕まで10日となった3月22日(同23日)、ジェイス・ティングラー監督は朝のズーム会見で「他の投手の仕上がり具合を見極める。(発表には)1週間を要する」と明言を避けた。しかし、「確実に言えるのは、身長6フィート4インチ(193センチ)より高い誰かになるだろう」と話し、ダルビッシュ有投手の可能性を示唆した。
2021年の公式戦開幕まであと10日。すでにツインズが前田健太投手を開幕投手に指名するなど、未発表のチームも決定の時を迎えている。サンディエゴの地元メディアがいつになく食い下がったが、ティングラー監督の答えはこれまでと変わらず「他の投手の状態をしっかり見極めてから」。しかし、時期も時期。オウム返しでは申し訳ないと思ったのか、指揮官はこんな思わせぶりなことを付け加えた。
「一つ、確かなのは、身長が6フィート4インチ(193センチ)よりも高い誰かになること。(開幕の)マウンドに立つのは大柄な誰かになるね」
初めて発したヒントに、地元記者が突っ込みを入れた。
「ブレイク・スネルは6フィート4インチ。開幕戦はそれ以上の身長の投手ということなのか? それとも、もうスネルは考えてないのか?」
これにはティングラー監督も苦笑するしかなかった。そして、こう返した。
「でも彼って、隣に立ってみると6フィート5インチ(196センチ)ぐらいに見えるけど……。あなたが言っているのはいつ計ったものなのかわからないけど」
身長6フィート5インチ(196センチ)のダルビッシュとの争いを窮余の言い回しで示唆したティングラー監督。ここまで、選手の気持ちを引き締める発言を繰り返えしてきただけに、先発5枠目を巡り、連日熾烈な競争が展開されている状況を慮った“先送り”とも受け取れる。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)