1軍登板わずか4試合、鷹ドラ1右腕が抱く危機感「今年にかける思いは…」
2013年の“外れ外れ1位”加治屋蓮、勝負の5年目に「何としても早くA組に」
ソフトバンクが春のキャンプを張る宮崎・生目の杜運動公園。メーン球場のアイビースタジアム、それに隣接する第二球場がある広大なキャンプ地では主力中心のA組、そして若手中心のB組が、それぞれ一斉にキャンプを行なっている。今季は少数精鋭となったA組。そこから漏れ、B組からの昇格を目指す面々は、必死のアピールにうって出ている。
大きな期待を寄せられて2013年のドラフト1位でプロの世界に飛び込んだ右腕も、その中の1人だ。加治屋蓮投手。キャンプ地・宮崎の出身。宮崎県立福島高からJR九州を経て、松井裕樹(楽天)、杉浦稔大(ヤクルト→日本ハム)の“外れ外れ1位”でソフトバンクが指名した最速152キロ右腕である。
入団時に故障を抱えており、その後右肩痛があったこともあって、1軍デビューは2016年8月。その年は2試合の登板に終わった。昨季はウエスタンリーグで主にクローザーを務め、42試合で2勝3敗3ホールド15セーブ、防御率3.23の成績を残した一方で、1軍の登板は2試合止まりだった。