【カリビアンS】キューバが決勝進出逃す 鷹デスパ不発に中日マルティネスが痛打

デスパイネがスタメン復帰もキューバ代表は敗退【写真:福岡吉央】
デスパイネがスタメン復帰もキューバ代表は敗退【写真:福岡吉央】

デスパイネが先発復帰も4打数無安打2併殺

 カリビアンシリーズに出場しているキューバ代表のグランマが、7日(日本時間8日)に行われた準決勝でドミニカ共和国のアギラス・シバエーニャスに4-7で逆転負けし、決勝進出を逃した。

 2日の開幕戦で右ふくらはぎを痛め、スタメンを外れていたソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が4試合ぶりに「4番・DH」で先発復帰。だが、先頭で迎えた5回こそ四球で出塁したが、快音は聞かれず。試合前には「今日は試合に勝つことだけを考えて戦うよ」と意気込んでいたが、3点を追う9回2死二塁から中飛に倒れ、最後の打者になるなど、4打数無安打2併殺とベンチの期待に応えることはできず。今大会を6打数無安打2四球で終えた。

 キューバは「6番・左翼」元巨人のフレデリック・セペダ外野手の適時二塁打などで2回に3点を先制。だが6回に1点差に迫られると、7回に完全に試合の流れが変わった。

 カルロス・マルティ監督は無死一、二塁のピンチで、1次リーグで2セーブを挙げる活躍をみせていた守護神の、ライデル・マルティネス投手(中日育成・21歳)を起用。だが、マルティネスは犠打を処理した後、一塁に悪送球し、3-3の同点に追いつかれる。さらに次の打者を四球で歩かせ、続く4番打者に勝ち越しとなる中前2点適時打を献上。1つもアウトを取ることなく、無念の降板となった。ドミニカ共和国は8回にも2点を追加。キューバは8回、セペダが元巨人、日本ハムのウィルフィン・オビスポ投手から左越えソロを放ち、3点差としたが、流れを引き戻すことはできなかった。

 マルティ監督は「先発(のラザロ・ブランコ)は(6回途中まで)よく投げてくれた。スペクタクルな試合だったが、勝てなくて残念だ」と無念の表情。ソフトバンクが獲得を目指しているユリスベル・グラシアル内野手はこの日も「3番・右翼」で出場。5打数2安打で、通算17打数6安打4打点で今大会を終えた。

 なお、明日8日(日本時間9日)の決勝ではプエルトリコとドミニカ共和国がカリブ王者の座をかけて対戦する。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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