「勝つか負けるかなんだ」―主力大量放出で不評ジーター氏、強い決意明かす
地元の“挨拶回り“で力強く宣言「マーリンズを球界最高の組織にする」
マーリンズの新オーナーとして“改革”を進めるデレク・ジーター氏が、チーム再建への強い決意を示し、米国で話題となっている。ここまで主力を大量放出し、地元メディアやファンから批判を浴びているが、7日(日本時間8日)に地元マイアミの“挨拶回り”を行い、マーリンズを「球界最高の組織にする」と宣言したという。MLB公式サイトが伝えている。
昨年9月に投資家のブルース・シャーマン氏らとともにマーリンズを買収後、最高経営責任者(CEO)にも就任し、”改革”を進めているジーター氏。ただ、スタントン、オズナ、ゴードン、イエリッチと人気主力選手を次々と放出したことで、ファンを怒らせている。年俸の高い選手を放出し、代わりに獲得した若手を中心にチームを再建するのはメジャーでは常套手段だが、イエリッチ以外のトレードで獲得した選手の質は良くない。さらに、黒字経営ならばジーター氏に巨額なボーナスが入ることも明らかになり、批判の声はさらに高まっている。
ただ、ジーター氏は7日に信念を持ってマーリンズの立て直しに挑んでいることを明かした。MLB公式サイトでは、ジーター氏がマイアミ商工会議所の昼食会に特別ゲストとして参加した際に話した内容を紹介。マイクを握る前には拍手で迎えられたという元スーパースターは「我々が過去数か月でしてきたことは、できる限り話を聞くということだ。持続可能な球団にしていくため、我々は長期的な戦略計画を立てている。唯一の方法はマイナーリーガーのシステム、選手育成、そしてスカウトに投資していくことだ」と、意図を明かしたという。