パドレス牧田は「セットアッパー」 MLB公式が予想、監督も期待「違った味」
米国でも希少なサブマリン、「土を巻き上げるような投球」に注目集まる
西武からポスティングシステム(入札制度)でパドレスに移籍した牧田和久投手は、アリゾナ州ピオリアで14日(日本時間15日)にバッテリー集合日を迎える。米国でも希少な「サブマリン」として大きな期待がかかるが、MLB公式サイトも牧田を「最も魅力的」と称賛。セットアッパーの役割を任されると予想している。
日本での通算276試合登板、53勝49敗25セーブ54ホールド、防御率2.83という実績を引っさげ、夢のメジャーリーグ挑戦に踏み出す牧田。MLB公式サイトはパドレスのブルペンについての特集記事を掲載し、その存在が貴重であることを特筆している。
パドレスは、クレイグ・スタメン、ブラッド・ハンドという2人と今オフに再契約。実績のある2人を中心にブルペンを形成することになるが、脇を固める牧田への期待は大きい。記事では「ハンドとスタメン擁するブルペンの後端に加わるのは、フィル・メイトン、カズヒサ・マキタ、そしてカービー・イエーツだ」とした上で「マキタはその中でも最も魅力的な選手である」と絶賛している。
さらに「NPBの西武ライオンズから(パドレスと)2年契約を結んだマキタは、過去2シーズンで防御率1.91を記録した。彼の極度なサイドスローから投じられる球は右打者たちにとっては厄介なものになるであろう」と分析。日米で「絶滅危惧種」とも言われる「サブマリン」は、その威力を存分に発揮することになりそうだ。
では、任される役割はどうなるのか。MLB公式サイトは、ハンドが昨年に続いてクローザーを務めると予想。セットアッパーは牧田、スタメン、メイトン、イエーツになるとされている。
チーム内からの期待も大きく、現役時代には日本ハムでもプレーしたアンディ・グリーン監督が「マキタは恐らく土を巻き上げるような投球をする。そういう選手だ。かなり低いところから(ボールが)くるんだ。現時点でのブルペンの素晴らしいところは、ブラッド・ハンドという圧倒的な左腕や、シンカーやスライダを投げ、ゴロの山を築くクレイグ・スタメンを要していることだ。そして、マキタは(彼らとは)違った味を持っている投手だ。選択肢が色々あるから、もしうまく監督としての仕事ができたら、彼らが輝ける状況でうまく起用することができる」と話していることにも触れている。
貴重な「サブマリン」右腕はパドレスのキーマンの一人。1年目からブルペンでフル稼働となりそうだ。
(Full-Count編集部)