162.5キロのカットボール 規格外の“破壊力”に米騒然「常軌を逸している」
インディアンスのエマヌエル・クラセがタイガース戦で計測した
■インディアンス 9ー3 タイガース(日本時間5日・デトロイト)
インディアンスのエマヌエル・クラセ投手が4日(日本時間5日)のタイガース戦の9回に登板し、1イニングを3人で退けた。ドミニカ共和国出身の23歳右腕はこの試合で何と101マイル(約162.5キロ)のカットボールを投げ、ファンから驚きの声が上がっている。
6点リードの9回に登板したクラセ。先頭のロビー・グロスマンへの初球で全米の度肝を抜いた。カットボールの球速は何と101マイルだった。NPBではフォーシームでもなかなかお目にかかれない100マイル超の領域。それをカットボールで計測するのだからまさに異次元だ。超高速カッターの映像を「ピッチング・ニンジャ」の愛称で投球分析するロブ・フリードマン氏が自身のツイッターに投稿したところ、驚きの声が次々と寄せられている。
「なんだって? こんなことが起こりえるなんて知らなかった」「全くもってえげつない」「こんなの打つのは可能なの?」「どうやって打つんだよ」「こんな球にどう備えればいいの?」「何ができるってんだ?」「公平じゃない」「常軌を逸している」「これは馬鹿げている」「101マイルで手元で変化する球なんて打つのは不可能だ」
昨年は薬物規定違反で80試合の出場停止処分を科され、登板機会がなかった右腕。今季はどんな活躍を見せてくれるだろうか。